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袴田巌さん(85)は、昭和41年に今の静岡市清水区で一家4人が殺害された事件で死刑が確定しましたが、無実を訴えて再審を求めていて、東京高等裁判所で非公開の協議が行われています。

事件では、逮捕から1年余りあとに現場付近のみそタンクから血痕が付いた衣類が見つかり、袴田さんが犯行時に着ていたものとされました。

これについて弁護側は去年11月、専門家による新たな鑑定結果を提出し、「1年以上みそに漬かった衣類に血液の赤みが残ることはありえない」として、証拠がねつ造されたと主張しています。

これに対し検察が反論する意見書などを24日に裁判所に提出したことが関係者への取材でわかりました。

意見書では、検察が去年9月から血痕の付いた布をみそに漬ける実験をした結果、血液を多く付着させるなど一定の条件のもとでは、4か月から5か月たったあとも血痕に顕著な赤みがみられたとしています。

そのうえで、長期間みそに漬けられた血痕に赤みが残る可能性は十分あるとして、弁護側の鑑定結果は裁判のやり直しに必要な新証拠とは認められないと主張しています。

次回の協議は来月14日に開かれる予定です。

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