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来月9日投票の韓国大統領選挙を前に、25日夜、主要な4人の候補によるテレビ討論会が、外交や安全保障などをテーマに行われました。

この中で、北朝鮮への対応をめぐって論戦が交わされ、革新系の与党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)候補は「ウクライナの状況は深刻だ。重要なのは戦わずに済む平和だ」と述べました。そのうえで、朝鮮半島の緊張を高めることなく安全に管理していくべきだとして、ムン・ジェイン文在寅)政権が提案してきた朝鮮戦争終戦宣言の重要性を訴えました。

これに対し、保守系の最大野党「国民の力」のユン・ソギョル(尹錫悦)候補は、ロシアとウクライナの停戦合意は結局守られなかったと反論しました。そして「確固とした抑止力と先制攻撃能力の確保によって、戦争を防ぐことができる」と述べ、アメリカとの同盟に基づく強い抑止力がなければ平和は維持できないと強調し、北朝鮮をめぐる立場の違いが鮮明になりました。

一方、日本との関係については、両候補ともにみずから言及することはありませんでした。

韓国の世論調査機関「韓国ギャラップ」が25日発表した最新の調査結果によりますと、大統領選挙に向けた支持率は、革新系の与党「共に民主党」のイ・ジェミョン候補が38%、保守系の最大野党「国民の力」のユン・ソギョル候補が37%と依然として競り合っています。

1週間前と比べますと、イ候補が4ポイント高くなったのに対し、ユン候補が4ポイント低くなっていて、イ候補が再び逆転した形です。

このほか、ユン候補に提案していた候補の一本化を撤回した中道系の野党「国民の党」のアン・チョルス(安哲秀)候補が12%、革新系の野党「正義党」のシム・サンジョン(沈相※=女へんに丁)候補が4%となっています。

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