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東ティモールでは首都ディリで19日夜から20日未明にかけ、ラモス・ホルタ大統領の就任式が行われました。

400年以上にわたってポルトガルインドネシアの支配を受けた東ティモールは、激しい武力闘争の末、ちょうど20年前の5月20日に独立し、ラモス・ホルタ大統領が独立運動の指導者の1人としてノーベル平和賞を受賞しました。

就任式でラモス・ホルタ大統領は現地のテトゥン語やポルトガル語、それに英語を交えて演説を行い、この2年、新型コロナの影響で経済活動が制限されたことについて「社会を守るための措置だったが経済は悪化した。栄養失調をなくし、貧困を減らさなければならない」と述べ、低迷した経済の立て直しに力を注ぐと強調しました。

そして「私たちには民主主義があるが、まだぜい弱だ。大統領として民主主義を求める若者たちを守ることが最優先だ」と訴えました。

東ティモールでは20日、新しい大統領のもとで独立20年を祝う記念式典が開かれることになっています。

400年以上にわたり、ポルトガルインドネシアの支配を受けた東ティモールは、2002年の5月20日に独立し、ラモス・ホルタ大統領は独立運動の指導者の1人としてノーベル平和賞を受賞しました。

首都ディリの大統領府で開かれた独立の記念式典で、ラモス・ホルタ大統領は「独立のために闘ったすべての名もなき英雄たちとこの日を祝うことができ、誇りに思う」と述べました。

そのうえで「世界情勢が混とんとしている中でわれわれは外交関係を強化しなければならない」と述べ、ASEAN東南アジア諸国連合やオーストラリア、日本などといった国々と協力し、国の経済発展を進めたいと強調しました。

東ティモールでは国民のおよそ3割が貧困層とされ、雇用の創出や石油などの天然資源に依存した産業構造の転換が長年の課題になっています。

式典に参加した30歳の女性は「独立記念日を祝えることを誇りに思う。女性や若者に仕事の機会を与えてほしい」と話していました。

また77歳の男性は「独立から20年がたっても多くの若者たちがいまだにさまざまな問題を抱えたまま放置されているので解決されることを望んでいる」と話していました。

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