国連人権高等弁務官 ウイグル自治区視察 中国に「懸念を提起」 #nhk_news https://t.co/3LFxDP0LaE
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年5月28日
欧米などから人権状況をめぐって懸念が示されている中国の新疆ウイグル自治区を視察するため、中国を訪れていた国連のバチェレ人権高等弁務官は視察最終日の28日、南部・広州からオンラインで記者会見しました。
この中で、バチェレ氏は6日間の中国滞在中2日間、新疆ウイグル自治区を訪れ、中国側が職業訓練のために使っていたと主張している施設や刑務所を訪問したことを明らかにしました。
そして、中国政府がテロ対策として少数民族のウイグル族などにとってきた政策について「人権に与える影響に懸念を提起した」と述べ、中国政府に対し政策が国際的な人権基準に合致し恣意的（しいてき）なものにならないよう見直しを求めたと強調しました。
また、中国国外に住むウイグル族の人たちから「家族と連絡が取れない」という訴えが相次いでいる問題について、「詳細に踏み込むことは困難だった」と述べる一方、「こうした家族に関する情報を最優先で提供するよう当局に訴えた」と述べました。
ただ、今回の訪問についてはバチェレ氏自身も「調査という位置づけではない」としていて、ウイグル族の人権状況を詳細に把握するのは難しかったとみられます。
バチェレ氏は今後、国連側と中国政府の間に作業グループを設置するなどして定期的な対話を続けるとしていて、中国の人権状況の実態にどこまで迫れるかが課題になります。
中国外務省は28日夜、馬朝旭次官のコメントを発表し「バチェレ氏の新疆ウイグル自治区への訪問にあたっては、中国の民族政策や宗教政策、テロ対策の取り組みなどを全面的に紹介した。今回の訪問は双方の努力によって、前向きで実質的な成果を得ることができた」と評価しています。
その一方で、馬次官は「一部の西側の国は政治的な目的でバチェレ氏の中国訪問の妨害にかなり注力したが、彼らのたくらみは成功しなかった」と指摘し、アメリカ国務省のプライス報道官がバチェレ氏の訪問に深い懸念を示したことなどを念頭に批判しました。
国連のバチェレ人権高等弁務官は28日のオンラインでの記者会見で、香港の反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法にも触れ「弁護士や活動家、ジャーナリストなどが逮捕されていることは深く憂慮すべきだ」と指摘しました。
d1021.hatenadiary.jp
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