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9月に発売予定のイエレン米財務長官の評伝の著者オーウェン・ウルマン氏は6日、昨年3月に成立した1兆9000億ドル(現行レートで約252兆円)の追加経済対策「米国救済計画(ARP)」を巡る同長官の見解に関し、同著の「初期の抜粋に誤った記述があって、誤解を招く恐れがある」とする声明を発表した。

  具体的には、イエレン氏が計画の規模について「米財務省スタッフとの協議で3分の1程度削減することが可能か判断に努めたが、うまくいかなかった」と説明。同氏が「ホワイトハウスに支出削減を呼び掛けたという趣旨ではない」とし、長官が懸念を提起した相手は同省スタッフだけだったとウルマン氏はコメントした。

  ブルームバーグ・ニュースは3日、書籍「Empathy Economics(仮題、共感の経済学)」の新刊書見本を基に、インフレ高進につながる可能性を懸念したイエレン氏が当初、計画規模を3分の1削減するようバイデン政権当局者に呼び掛けていたが、議会通過の見通しが明らかになったため、その後、法案を支持したと報じていた。

  しかし、イエレン氏は4日、ホワイトハウスの当局者にARPの小型化を呼び掛けたことはないと、こうした内容に異議を唱える声明を発表した。

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  イエレン、ウルマン両氏による矢継ぎ早の声明など同著に対する一連の反応は、ARPがインフレ高進の一因となる可能性を巡り、バイデン大統領とホワイトハウスの側近に判断ミスがあったと受け止められかねない指摘に政権がいかに敏感になっているかを浮き彫りにするものと言えそうだ。

原題:

Yellen Biographer Says Excerpts Mischaracterized Her Views(抜粋)

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