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イギリスのジョンソン首相は、今月7日、与党・保守党の党首を辞任する意向を表明し、後任が決まりしだい、首相の座も退くことを明らかにしています。

これに伴って保守党では、後任を選ぶ党首選が行われていて、候補者を絞り込むため、下院議員による2回目の投票が14日、行われました。

その結果、立候補している6人のうち、▼スナク前財務相101票を獲得して、1回目の投票に続いて再びトップに立ちました。

このほか、▼モーダント通商政策担当相83票、▼トラス外相64票、▼ベーデノック前住宅担当相が49票、そして▼トゥゲンハット議会下院外交委員長が32票となり、あわせて5人が3回目の投票に進みました。

一方、▼ブレーバーマン法務長官は27票と、得票が最も少なく、次の投票には進めませんでした。

3回目の投票は、週明けの18日に行われる予定で、その後も最下位の候補者が脱落する形で投票が繰り返され、来週半ばまでに2人に絞り込まれる見通しです。

ジョンソン首相の後任となる新しい党首は、全国の党員による決選投票を経て9月5日に発表される予定です。

英国のスナク前財務相は14日、首相に就任した場合に最も優先する経済課題として高インフレへの対応を挙げ、ジョンソン首相の後任を争うライバルが掲げる減税ではないとの姿勢を示した。

5月の英消費者物価指数(CPI)は前年比9.1%上昇。40年ぶりの高い伸びで、主要7カ国(G7)で最高となっている。

スナク氏は「経済的な最優先事項はインフレへの対処で、これ以上悪化させないことだ」とBBCラジオで指摘。減税は責任を持って行うとした上で、「私は党首選に勝つために減税するのではなく、減税するために勝つ」と述べた。

14日に行われた保守党党首選の第2回投票ではスナク氏が101票を獲得し、第1回投票に続きトップに立った。

英メディアによると、ジョンソン首相の後任選びを巡り保守党の有力者3人がリズ・トラス外相への支持を表明した。

トラス氏は14日行われた保守党党首選の第2回投票で64票を獲得して3位に入ったが、同氏に対して欧州連合(EU)との離脱交渉を率いたデービッド・フロスト氏、今回落選したスエラ・ブレーバーマン法務長官、同長官を支持した保守党有力議員のスティーブ・ベーカー氏が支持を表明した。

タイムズは、ジョンソン首相は落選した後任候補らに「スナク氏以外の誰か」を支持するよう求めていると報じた。

首相は落選候補らにスナク氏が後任になるべきではないとの考えを伝えた。タイムズは関係筋の発言として、首相はトラス氏を最も推しているもようだと伝えた。

後任争いのトップに立つスナク氏には、ラーブ副首相やシャップス運輸相を含む党の重鎮が支持を表明している。

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