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トラス外相、英党首選で初の大失態 公共部門賃金の公約を撤回 https://t.co/pNfSk460Aw
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ジョンソン英首相の後任を決める与党保守党党首選の決選で優勢が伝えられるトラス外相が2日、前日に発表したばかりの公共部門労働者の賃金制度改革案の公約撤回に追い込まれた。地方の看護師や教師や警察官などが賃金削減を強いられると野党労働党が批判し、保守党の一部からも反発が出ていた。
保守党議員からは支持の高かったスナク前財務相が党員の支持集めに苦戦する中、リードを広げていたトラス外相にとって、選挙戦での初めての大失態となった。
トラス氏は歳出の大幅節減策として、現行の全国規模での賃金協定方式をやめ、各地域の生計費を反映させる地域給与委員会の導入を公約。しかし、2日になって「構想はもう進めない」と表明した。スナク氏陣営から、同構想では何百万人もの看護師や警察官、兵士らの給料が年1500ポンド(1830ドル)下がることになるとの試算が発表されていた。
トラス氏を支持する保守党議員は2日、トラス氏の失敗は避けられたはずのミスで、彼女の誤算は選挙戦の痛手になるとした一方、勝敗にとっての致命傷にはならないとの見方を示した。
7月19―27日にイタリアのデータ会社テクネが実施した保守党員調査では、トラス氏支持が48%、スナク氏が43%と接戦。一方、英調査会社ユーガブが英タイムズ紙の委託で7月29日―8月2日に実施した調査では、トラス氏が60%、スナク氏が26%と7月20─21日の同調査より差が開いた。ただ、ユーガブ最新調査が発表される直前、保守党読者層が多いとされる英大衆朝刊紙デーリー・ミラーは今回の大失態にもかかわらず、社説でトラス氏支持を打ち出している。
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