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ローマ教皇フランシスコ(85)は前教皇のベネディクト16世(95)と同様に存命のまま退位するのではないかとの観測がくすぶっておいるが、生前退位した教皇の身分などを定めていないカトリック教会の規定の不備が浮き彫りになっている。

フランシスコ教皇は初めて生前退位した教皇ケレスティヌス5世のゆかりの地であるイタリアの都市ラクイラを28日に訪れる。教皇ケレスティヌスは1294年に即位からわずか5カ月で生前退位した。2013年に教皇ケレスティヌスの退位から約600年ぶりに生前退位した前教皇ベネディクト16世は、退位の4年前にラクイラを訪問している。

バチカンは今年6月に教皇・フランシスコのラクイラ訪問を発表。しかも、訪問の前日に新たな枢機卿を任命し、翌日には新たな憲章についての会合を開くと明らかにしたことから、現教皇生前退位の観測が広広がった。

だが、教皇フランシスコは7月2日のロイターの独占インタビューで生前退位の観測について「そのような考えが頭に浮かんだことはない」と笑い飛ばした。その一方で、遠い将来、健康上の理由で退位する可能性を完全には否定しなかった。

教会法によると、教皇は圧力を受けず、自発的であれば退位できる。しかし、生前退位後の身分や肩書き、職務などに関する具体的な規定はない。

教皇ベネディクト16世は13年2月28日の退位前に自らルールを作った。名誉教皇を名乗り、白い司祭服を着続け、バチカンに住み続けると決断した。

だが、前教皇の存在は信者の間に混乱を招き、右寄りの保守派の一部は、いまだに教皇フランシスコを認めていない。

教皇は前教皇に関する規定を教会法に明記したいと望んでいる。しかし、バチカン高官筋によると、こうした取り組みは配慮を欠いていると受け取られる恐れがあるため、95歳の前教皇の存命中は教会法の改定を避けたいと考えているという。

教皇は退位後、特定の話題について時折、バチカン外で意見を表明しており、保守派の一部に歓迎されている。保守派は現教皇がより開放的かつ包摂的であることに異議を唱える上で、前教皇の発言を利用している。

生前退位はもはや想定内>

教皇生前退位はもはや想定内となり、13億人の信者を擁するカトリック教会の指導者の間では、生前退位後の教皇の規定が必要だと考えが、ほぼ共通の認識となっている。

教皇ベネディクト16世に近い保守派の代表格、ジョージ・ペル枢機卿は、引退した教皇は「名誉教皇」の称号を保持できるが、枢機卿に戻るべきだと述べた。

また、生前退位した教皇は前教皇ベネディクトのように白い司祭服を着るべきではないと主張。カトリック教徒にとって「教皇はただ1人」ということを明確にすることが重要だと、2020年のインタビューでロイターに語った。

一方、イタリアのボローニャ大学の学者や教会法の専門家は、教会は教皇が2人いるように「見えるリスク」さえ冒すことができないとして、一連の規定を提案している。

それによると、生前退位した教皇はペル氏が提案するように枢機卿に戻るのではなく、「ローマ名誉司教」となるべきで、公の場に出るときは白い司祭服を着ることができるとしている。

また、どこに住んでもよいが、現教皇と「競合」していると見られるような著作や発言は避けるよう提案している。

教皇フランシスコは、健康上の理由で退位する場合、ローマ名誉司教となることを望んでいると述べた。「そこが私の教区だから」ローマに住み、母国アルゼンチンには帰らないという。

また、引退した司祭のための、告解を聞くことができる教会の近くの「すみか」で慎ましく暮らしたいと考えている。

ロイターのインタビューで、それはいつになるかと尋ねられた教皇フランシスコは「私たちには分からない。神が告げることだ」と答えた。

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