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2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件では、ハイジャックされた4機の旅客機が、ニューヨークの世界貿易センタービルや首都ワシントン郊外の国防総省などに激突し、日本人24人を含むおよそ3000人が犠牲となりました。

事件から21年となった11日、テロで崩壊した世界貿易センタービルの跡地では追悼式典が行われました。

跡地には犠牲者全員の名前が刻まれた碑が建てられていて、朝早くから遺族が訪れ、家族の名前に手をあてたり花を手向けたりしていました。

式典が始まると、旅客機がビルなどに激突した時刻にあわせて黙とうがささげられ、犠牲になった一人ひとりの名前が読み上げられました。

事件から21年となることし、遺族などが設立した博物館の1つが先月閉館するなど、人々の記憶が薄れていくことを心配する声もあがっています。

跡地の近くで祈りをささげていた男性は「私は友人をなくしましたが事件を記憶し続けることは本当に大切だと感じます。もし忘れてしまったら、歴史はまた同じことを繰り返すのではないかと心配しています」と話していました。

ハイジャックされた旅客機が衝突し、184人が犠牲になった首都ワシントン郊外の国防総省では11日、バイデン大統領が出席して追悼式典が開かれました。

式典で演説したバイデン大統領ははじめに、「奪われたすべての尊い命を記憶し続ける」と述べて、テロ事件の犠牲者に哀悼の意を表しました。

そして、「暗い日々の中でわれわれは多くの努力をし、お互いを思いやり、団結したことを思い出して欲しい。われわれは1つのアメリカとしてともに民主主義を守っていく」と述べて、結束を呼びかけました。

また、テロ事件に深く関わったとされる国際テロ組織アルカイダの指導者、アイマン・ザワヒリ容疑者を潜伏先のアフガニスタンの首都カブールで殺害したと先月発表したことに関連して、「われわれは決して休まず、忘れず、諦めない。テロ活動を監視し、阻止し続ける。国民を守るために必要な行動を決してためらわない」と述べて、テロとの戦いを続ける考えを強調しました。

#米大統領

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