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逮捕されたのは、出版大手、KADOKAWAの会長、角川歴彦容疑者(79)です。

東京地検特捜部の調べによりますと、角川会長は大会のスポンサー選定などで便宜を受けたことへの謝礼などとして、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)に去年までの3年間に総額6900万円の賄賂を提供したとして、贈賄の疑いが持たれています。

特捜部は今月6日、KADOKAWAの、元専務、芳原世幸容疑者(64)と、担当室長だった馬庭教二容疑者(63)の2人を、高橋元理事への贈賄の疑いで逮捕するとともに、元理事を受託収賄の疑いで再逮捕し、捜査を進めていました。

KADOKAWAは、2019年に国内で3番目のランクの「オフィシャルサポーター」として、組織委員会とスポンサー契約を結び、大会の公式プログラムやガイドブックなどの出版を手がけました。

角川会長は「角川書店」創業者の角川源義氏の次男で、数多くの映画製作に関わり、日本アカデミー賞の協会特別賞を受賞したほか、日本雑誌協会の理事長なども歴任しました。

特捜部はこれまでの捜索で押収した資料を分析するなどして実態解明を進めるものとみられます。

特捜部は、角川会長の認否を明らかにしていません。

角川会長は今月5日、KADOKAWAが捜査を受けていることについて「本当に思いがけない感じで戸惑っていることばかりだ。事実関係は僕には分からない」としたうえで、賄賂の認識については「全くありません」と強く否定していました。

角川会長の逮捕を受け、KADOKAWAは「本件を厳粛に受け止めており、東京地方検察庁の要請に誠意をもって対応するなど捜査に全面的に協力してまいります。読者やユーザー並びに、作家・クリエイターをはじめ、関係するすべての皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけしており、重ねて深くおわび申し上げます」などとコメントしています。

大手出版社「KADOKAWA」の角川歴彦会長は「角川書店」創業者の角川源義氏の次男です。

早稲田大学を卒業後、1966年に角川書店に入社し「ザテレビジョン」や「東京ウォーカー」などの情報誌や「角川スニーカー文庫」などライトノベルの事業を立ち上げました。

数多くの映画の製作に関わり、1998年には日本アカデミー賞の協会特別賞を受賞したほか、日本雑誌協会の理事長や政府の知的財産戦略本部のメンバーなどを歴任しました。

東京オリンピック聖火リレーでは、再現された「遣唐使船」を所有する角川文化振興財団の理事長として、長崎市でランナーを遣唐使船に乗せて聖火を運ぶ企画にも関わりました。

角川氏は先月、NHKの取材に対し「高橋元理事とは組織委員会で初めて会っただけで、どういう人物かはよく知らなかった。そもそも自分はオリンピックへの思いは低かった」と話していました。

大手出版社の「KADOKAWA」は、1945年創業で「角川書店」を前身とする企業グループです。

創業当初は文芸作品を中心に手がけていましたが、1970年代からはエンターテインメント路線にも力を入れ、小説や映画、ライトノベルなど複数のメディアを組み合わせてコンテンツを発信する「メディアミックス」でさまざまなヒット作を生み出してきました。

2014年には動画配信サイト「ニコニコ動画」を運営する「ドワンゴ」と経営統合するなど事業の多角化を進め、ことし3月期のグループ全体の売上高は2212億円に上ります。

特捜部は、KADOKAWAが大会スポンサーになったあと、高橋元理事の知人の会社にコンサルタント料として支払った総額7600万円が元理事への賄賂だった疑いがあるとみて、捜査を進め、贈賄側については3年の時効にかからない6900万円を立件の対象にしました。

KADOKAWAから7600万円が振り込まれたのは東京 中央区コンサルタント会社で、この会社の代表の深見和政容疑者は高橋元理事の共犯として受託収賄の疑いで逮捕されています。

関係者によりますと深見代表は逮捕前「KADOKAWAが大会スポンサーに決まる数年前に、KADOKAWAから『スポンサーになりたい』と相談され、一緒に元理事と面会した」と周囲に話していたということです。

その後、高橋元理事が関与する形で、出版業界ではKADOKAWAとほかの大手の合わせて2社が総額5億円を支出する方向で検討され、最終的に組織委員会とは、KADOKAWA1社が2億8000万円で契約を結んだということです。

元理事は当初、この大手2社からの手数料として5億円の20%にあたる合わせて1億円を深見代表のコンサルタント会社で受け取ることを計画し、組織委員会にも伝えていた疑いがあるということです。

KADOKAWAは2019年に大会スポンサーになったあと、深見代表の会社とコンサルタント契約を結び、総額7600万円を支払います。

この契約は、東京大会のほか、大阪・関西万博や、カジノを含むIR=統合型リゾート施設などの分野でKADOKAWAがアドバイスを受ける内容だったということです。

しかし、この契約に金額に見合う業務の実態はなかった疑いがあるということで特捜部は、コンサルタント契約を装う形でKADOKAWAから元理事に賄賂が提供されたとみて、実態解明を進めているものとみられます。

角川会長をよく知る、月刊誌「創」の編集長、篠田博之さんは「角川会長は出版界ですごく名前の通った人なので、逮捕は衝撃的で、驚いた」と話します。

また、角川会長について「KADOKAWAはデジタルや動画展開など従来の出版社とはちょっと違う方向を目指していて、その中心的存在が会長だった。ビジネス感覚のある人なので、オリンピックについてもビジネスとしてかなり踏み込んでいったのだと思う。今後、真相がどこまで明らかになるのか注目したい」と話していました。

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