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北朝鮮では、朝鮮労働党の創立から10日で77年となります。

2020年は、軍事パレードを行い、新型のICBM大陸間弾道ミサイル級の「火星17型」を初めて公開したほか、2021年は、キム・ジョンウン総書記が幹部たちを前に演説し、翌日から最新兵器の展示会を開催しています。

指導部は、ことしも記念日を盛大に祝うことで内部の結束を図るとみられ、キム総書記が出席して祝賀行事が行われるのか注目されますます。

一方、9日付けの党の機関紙「労働新聞」は、キム総書記について「賢明な指導のもと、わが国が最強の軍事力を備えたのは、民族史における重大な出来事だ」とたたえました。

北朝鮮は、9日も短距離弾道ミサイル2発を発射するなど、ことしに入って異例の高い頻度で発射を繰り返していて、ICBM級やSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの発射準備も進められていると、韓国国防省が指摘しています。

さらに、核弾頭の小型化を目指す北朝鮮が今後、7回目の核実験に踏み切るなど、挑発の度合いをさらに強める可能性があり、関係国は警戒を続けています。

10日付けの北朝鮮朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によりますと、9月25日から今月9日まで、朝鮮人民軍の戦術核運用部隊の軍事訓練が行われ、キム・ジョンウン総書記が視察しました。

北朝鮮が戦術核運用部隊の訓練を明らかにしたのは、これが初めてです。

訓練は、アメリカが原子力空母「ロナルド・レーガン」を日本海に展開して日本や韓国と実施した共同訓練に警告するために行われ、7回にわたる弾道ミサイルの発射を通じて核兵器の実戦能力が余すところなく発揮されたとしています。

このうち、10月4日に日本の上空を通過させる形で発射された弾道ミサイルについて「労働新聞」は「新型の地対地中長距離弾道ミサイルが、日本列島を横切って4500キロ先の太平洋上に設定された目標水域を打撃した」と明らかにしました。

紙面には、キム総書記が、日本の上空を通過する形の軌道が表示されたモニターを見つめる姿などを捉えた写真およそ90枚が掲載されています。

視察したキム総書記は「敵の軍事的な動きを鋭く注視し、必要な場合はすべての軍事的な対応措置を強力に講じていく」と述べ、結束して抑止力の強化を図る日米韓3か国への対決姿勢を強調しました。

北朝鮮は今月4日、内陸部から弾道ミサイル1発を東に向けて発射し、防衛省によりますと、青森県の上空を通過したあと日本の東およそ3200キロの日本のEEZ排他的経済水域の外側に落下したと推定されています。

これについて北朝鮮は、10日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」で初めて具体的に言及し「新型の地対地中長距離弾道ミサイルが、日本列島を横切って4500キロ先の太平洋上に設定された目標水域を打撃した」と明らかにしました。

また、今回の発射は「朝鮮半島の不安定な情勢に対処し、より強力で明確な警告を敵に送る」という党中央軍事委員会の決定に基づくものだったとしています。

紙面には移動式の発射台から炎を噴き出しながら上昇するミサイルや、日本の上空を通過する形の軌道が表示されたモニターを見つめるキム・ジョンウン総書記の写真が掲載されています。
一連の発射は、アメリカが原子力空母を日本海に展開し日本や韓国と実施した共同訓練に合わせて、先月25日から9日まで行われた朝鮮人民軍の戦術核運用部隊の訓練の一環だったとしています。

キム総書記は「敵の軍事的な動きを鋭く注視し、必要な場合はすべての軍事的な対応措置を強力に講じていく」と述べ、日米韓3か国への対決姿勢を強調しました。

北朝鮮はメディアを通じ、7回にわたる弾道ミサイルの発射について、朝鮮人民軍の戦術核運用部隊の訓練だったとし目的などの詳細を伝えています。

▽先月25日に発射された短距離弾道ミサイルについては「貯水池の水中発射場での戦術核弾頭の搭載を想定した弾道ミサイルの発射訓練だった」としたうえで、貯水池にミサイルの発射場を整備していく方針を示唆しています。

また「日本海に設定された標的の上空を飛行した」として、当時、朝鮮半島に展開していたアメリカの原子力空母などへの攻撃を想定した可能性を示唆し、設定した高度で正確に弾頭が起爆することが確認されたとしています。

労働新聞の紙面には、5月にも発射したとされる小型のSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの可能性があるミサイルが水中から発射される写真が掲載されています。

▽先月28日に発射された短距離弾道ミサイルについては「南の作戦地帯にある飛行場を無力化させる目的だ」として韓国への攻撃を想定していたとしています。

▽翌29日と今月1日に発射された短距離弾道ミサイルについては「複数の戦術弾道ミサイル」の発射実験だったと明らかにし「空中爆発と散布弾をあわせて標的に命中させた」として、クラスター爆弾などでの攻撃能力を誇示した可能性が指摘されています。

▽今月4日に日本の上空を通過させる形で発射した弾道ミサイルについて「新型の地対地中距離弾道ミサイルで日本列島を横切り、4500キロ先の太平洋上に設定された目標水域を打撃した」と明らかにしました。

また、朝鮮労働党中央軍事委員会が「朝鮮半島の不安定な情勢に対処し、より強力で明確な警告を敵に送る」との決定を下したとしていて、日米韓3か国をけん制する目的だったと強調しています。

▽今月6日に発射された短距離弾道ミサイルについては「敵の重要軍事指揮施設への攻撃を想定した『超大型ロケット砲』と『戦術弾道ミサイル』による訓練」だとしているほか、
▽9日の発射は「敵の主要な港への攻撃を想定した『超大型ロケット砲』による訓練だ」としていて、いずれも明け方に軍事施設などを攻撃することを想定した訓練だったとしています。

10日付けの北朝鮮朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記の立ち会いのもと、10月6日と8日に「朝鮮人民軍の前線長距離砲兵区分隊と空軍飛行隊による訓練が行われた」と伝えました。

6日の訓練には、「中距離空対地誘導爆弾と巡航ミサイル、それに爆撃機」が投入され、敵の軍事基地を想定した島を目標にした攻撃を行ったとしています。

また、8日には日本海アメリカ軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」が、再び展開したことを受けて「史上初めて150機あまりの戦闘機を出撃させた大規模航空攻撃総合訓練を行った」としてかつてない規模での訓練だったとアメリカなどをけん制しています。

訓練では「対象物に応じた空襲の方法などが再確認され、新型空中兵器システムの発射実験を通じて信頼性を検証した」として、新型兵器を投入した訓練だったとしています。

また、夜間には「敵の作戦飛行場への攻撃を想定した攻撃訓練を行った」ということです。労働新聞の紙面には、目標に対して、▼ロケット弾などが着弾したり、▼戦闘機などが編隊を組んで飛行して空爆したりする様子を見るキム総書記の写真が掲載されています。訓練についてキム総書記は「周辺の軍事情勢の悪化を鑑みると、より迅速で徹底した戦争の準備態勢と軍事的な対応能力の強化が求められている」と強調しました。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは党の創立記念日の10日、先月25日からの7回にわたる弾道ミサイルの発射について、キム・ジョンウン金正恩)総書記の立ち会いのもとに行われた朝鮮人民軍の戦術核運用部隊の訓練の一環だったと伝えました。

このなかでは、低空を変則軌道で飛ぶ短距離弾道ミサイルや小型のSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルとみられる写真などを放送しました。

北朝鮮弾道ミサイルの発射を発表するのはことし5月以降初めてで、今回の目的について、戦術核弾頭の搭載を想定したさまざまなミサイルで韓国の飛行場や主要な軍事指揮施設などを攻撃する訓練だったとしています。

韓国の通信社、連合ニュースは「いずれのミサイルにも小型の核弾頭の搭載が可能だと示したとみられる。韓国が攻撃圏内にあり核による威嚇を強めた形だ」などと国内の引き締めを図るとともに、米韓などに戦術核兵器の開発が進んでいることを誇示したものだとの見方を伝えています。

また、北朝鮮が核弾頭の小型化と軽量化を目的に7回目の核実験を行う可能性が指摘されていることについて、キム総書記がアメリカとの対話を拒否する姿勢を強調したとして「核実験を強行することを予告したという見方も出ている」としています。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、朝鮮労働党の創立から77年を迎えた10日午後7時すぎから、首都ピョンヤンの広場で行われた大学生たちが参加する、祝賀行事の様子を生中継で伝えました。

会場では「不敗の党」などと党をたたえる看板が掲げられ、花火が打ち上げられる中、民族衣装などを着た参加者たちが踊りを楽しんでいました。

北朝鮮では今月1日から、新型コロナウイルスとインフルエンザへの対策として、マスクの着用が義務づけられていますが、参加者たちが着用する姿は映像では確認できませんでした。

一方、これまでのところ、キム・ジョンウン総書記や党の幹部らが参加する様子は伝えられていません。

北朝鮮指導部としては、長引く経済制裁に加えて新型コロナなどの影響で経済が打撃を受ける中でも、祝賀ムードを演出することで国民の団結を図りたい思惑があるとみられます。

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