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イエレン米財務長官は21日、インフレが米経済に定着しているとは考えていないと明らかにした。

イエレン長官は最近の消費者物価や卸売物価統計が物価高止まりの様子を示したことについて、インフレ抑制に向け一段の措置を講じる必要があることを示しているものの、「定着しているとは確信していない」と強調。「インフレの定着とは、中期的なインフレ期待が2%のインフレ率と整合しない水準に上昇し、そうしたインフレ期待の高まりが賃金や物価に組み込まれる場合だ」と述べた。

インフレが定着していない状況が「堅調な労働市場を維持しつつ、インフレを低下させる道筋が存在する」と確信する理由の一つとも述べた。

また、生産コストや輸送コストなど、一部のコストの伸びは鈍化してきているという認識も示した。