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葉梨 前法務大臣は、みずからの軽率な発言で、国民に不快な思いをさせ岸田内閣にも迷惑をかけたなどとして11日に辞任しました。事実上の更迭とみられます。

岸田総理大臣は後任に、齋藤健 新大臣を起用し「葉梨氏を任命した責任についても重く受け止めている。山積する課題で取り組みを進めていくことで職責を果たしていきたい」と述べました。

齋藤 新大臣は11日夜の就任の記者会見で「重責を果たして、国民から信頼される法務行政を目指して全力を尽くす覚悟だ」と抱負を述べました。

政府与党内には、岸田総理大臣の決断のスピードを疑問視する声や、今後の政権運営への懸念があるものの、まずは物価高などに対応する今年度の補正予算案を早期に成立させて、経済対策を推進し、旧統一教会の被害者救済の法整備を実現することなどで、立て直しを図りたい考えです。

これに対し、野党側は岸田総理大臣の対応を一斉に批判しています。

立憲民主党の泉代表は、岸田総理大臣が葉梨氏の更迭を否定していたことから「認識の甘さは大きな問題だ。もう国民の期待に応えるに値しない政権ではないか」と述べました。

野党側は、2週間余りに閣僚2人が辞任するのは異例の事態だとして岸田総理大臣に任命責任があることは明らかだと主張するとともに寺田総務大臣の政治資金をめぐる問題など、追及を一層強める方針です。

葉梨 前大臣の後任の齋藤 新法務大臣は11日夜に記者会見し「国民から信頼される法務行政を目指して全力を尽くす覚悟だ」と抱負を述べました。

この中で、齋藤新大臣は「身の引き締まる思いとはこういうものかというのを経験している。重責を果たして国民から信頼される法務行政を目指して全力を尽くす覚悟だ」と述べました。

また「岸田総理大臣からは、大変厳しい時期での大臣交代となったので、持てるものを十分発揮して頑張ってほしいという趣旨の発言があった」と述べました。

そして大臣の発言はどうあるべきかを問われ「職責に影響が出るような発言は、厳に慎まなければならない」と述べました。

さらに死刑制度については「廃止は適当ではない」としたうえで、「極めて重大な刑罰であり、執行には慎重かつ厳正に対処したい」と述べました。

一方、みずからと旧統一教会との関わりは一切ないとしたうえで、「秘書が認識せず一度だけ関係団体の会合に顔を出した。選挙での応援ではこれまでに数百人にビラ配りなどを手伝ってもらったが、1人だけ関係の方がいたようだ」と述べました。

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