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去年1月に78歳で就任したバイデン大統領は、退任時に77歳だったレーガン元大統領を上回るアメリカ史上最高齢の大統領で、20日、80歳の誕生日を迎えます。

20日は、ホワイトハウスで家族らと誕生日を祝う予定だということです。

バイデン氏は、先の中間選挙から一夜明けた9日の記者会見でも2年後の2024年の大統領選挙について「立候補するつもりだ」と述べるなど、これまでに再選を目指す意欲を繰り返し示しています。

中間選挙民主党が大方の予想を上回る善戦を見せたことでバイデン氏は自信を深めたとみられていて、現時点では党内にほかに有力な候補者はいないとの見方も出ています。

一方で、高齢のため健康状態を不安視する声は党内に根強くあり、中間選挙出口調査では民主党支持者のおよそ4割が「バイデン氏の立候補を望まない」と答えています。

立候補について、バイデン氏は来年の早い時期に判断するとしていて、今後その動向がいっそう注目されることになりそうです。

ツイッターイーロン・マスクCEOは、アメリカのトランプ前大統領のツイッターのアカウントを復活させるべきかどうか、ツイッター上で投票を呼びかけていましたが、投票は日本時間の20日午前10時前に締め切られました。

その結果、投票総数は1500万票を超え、賛成が51.8%、反対が48.2%で賛成多数となりました。

これを受けて、マスク氏は自身のツイッターラテン語で「民衆の声は神の声だ」などと投稿し、トランプ氏のアカウントを復活すると明らかにしました。

その後、トランプ氏のツイッターのアカウントは復活しました。

ただ、アカウントは、去年1月に起きたアメリ連邦議会への乱入事件で、暴力をあおったおそれがあるとして利用が永久停止となったもので、アカウントの復活をツイッター上での投票で決めたことに懸念する声もあがっています。

マスク氏は、投稿内容の監視や削除を担う評議会が招集されるまではアカウントの復活などの判断は行わないとしていましたが、評議会が設置された事実は明らかになっていません。

マスク氏は、18日にも差別的な投稿を行ったなどとして停止されていた複数のツイッターのアカウントを復活させたと明らかにしていて、言論の自由の実現がツイッターを買収した理由だと主張するマスク氏のもとで、巨大SNSがどのように運営されていくのか注目されています。

イーロン・マスクCEOがトランプ前大統領のアカウントを復活すると明らかにするのに先だってトランプ氏は19日の会合で、「ツイッターには多くの問題がある」と指摘していました。

その上で自身が立ち上げたソーシャルメディアについて「驚くほどうまくいっている。私は引き続きそこにとどまる」と述べて、自身のソーシャルメディアで発信を続ける考えを示しています。

ネバダ州のラスベガスでは19日までの2日間、共和党を支持するユダヤ系の団体の会合が開かれ、今月15日に2024年の大統領選挙への立候補を表明したトランプ前大統領が中継で参加しました。

トランプ氏は記録的なインフレなどを挙げて「われわれの国は深刻な問題に直面していて、バイデン大統領とその無能な政権と戦い、ホワイトハウスを奪還しなければならない」と述べて支持を呼びかけました。

会合では次の大統領選挙の候補者として名前が取り沙汰される州知事やトランプ前政権の幹部らが相次いで登壇しました。

このうち、強硬で保守的な政策で党内で人気が高まり、トランプ氏のライバルになりうるとも言われるフロリダ州のデサンティス知事は先の中間選挙で自身が共和党支持層以外にも支持を広げて民主党候補に勝利したとしたうえで「この2年間、われわれの国では多くの問題が起きたがフロリダで私は想像を超える成果を残してきた。私は戦いを始めたばかりだ」と述べました。

また、トランプ氏と距離を置きながら立候補に含みを持たせているペンス前副大統領も前日、会合に出席し「われわれは批判や不満を述べるだけでなく、それ以上のことをしなければならない。そして党を団結させる必要がある」とアピールしました。

共和党内で現在、立候補を表明しているのはトランプ氏のみですが、アメリカメディアは「2024年のトランプ氏のライバル候補の多くが登壇した」などと伝えていて、大統領選挙も見据えた動きが早くも活発になっています。

アメリカのシンクタンク「倫理・公共政策センター」の上級研究員で、共和党内部の事情に詳しいヘンリー・オルセン氏は2年後の大統領選挙に向けた共和党の候補者選びについて「トランプ氏の支持によって押し上げられた多くの共和党の候補者が中間選挙で敗退したことで、トランプ氏の影響力はかつてよりも低下している。共和党はトランプ氏を再び候補者に選ぶべきではない」と述べました。

そのうえで、共和党がとるべき戦略については「トランプ氏の岩盤支持層の支持がなくては共和党民主党に勝てないが、岩盤支持層の支持だけでも勝てない。重要なのは、彼らをも引き付けることができる候補者を選ぶことだ」と指摘しました。

そして、オルセン氏は「共和党はいま、中間選挙でいい結果を収め、保守的でありながらもトランプ氏やトランプ氏の支持を受けた候補者たちほど物議を醸さない候補者を探している。現時点ではフロリダ州のデサンティス知事がトランプ氏を倒す可能性がある候補者だ」と述べ、もし、デサンティス知事が共和党の候補者選びに名乗りを上げれば、すでに立候補を表明しているトランプ氏との間で激しい争いが起きるとの見方を示しました。

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