トルコ大統領、年金受給開始の最低年齢を撤廃 選挙控えアピール https://t.co/adDzA8lQ0a
— ロイター (@ReutersJapan) 2022年12月29日
トルコのエルドアン大統領は28日、年金受給開始の最低年齢規定を撤廃したと発表した。これにより200万人余りが直ちに退職して年金を受け取ることが可能となる。来年6月に予定される大統領・議会選に向けた政策アピールの一環とみられる。
エルドアン氏が率いる与党の公正発展党(AKP)は先週、最低賃金の大幅な引き上げを決めたばかり。背景には、インフレや通貨安、暮らし向きの急激な悪化に伴って低下している有権者の支持率を取り戻そうという狙いがある
これまで年金受給開始の最低年齢は男性が60歳、女性が58歳に定められていた。しかしエルドアン氏によると、最低年齢撤廃で225万人がすぐに年金受給資格を得られる。現在のトルコの年金受給者は1390万人。今回の措置による財政負担額は明らかにされていない。
労働者団体は以前から、年金受給開始の最低年齢規定に不満を表明し、必要な労働時間を満たせば年金がもらえるようにしてほしいと要望していた。
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