https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

黒田東彦日銀総裁は6日の衆院予算委員会で、金融緩和の長期化に伴う副作用に関して「今後とも物価安定目標の持続的・安定的な実現を目指し、金融緩和の副作用にも配慮しながら、適切な金融政策運営に努めていきたい」と述べた。小山展弘委員(立憲)の質問への答弁。

黒田総裁は、副作用として金融機関収益への影響が挙げられると指摘。日本では金融機関は充実した資本基盤を備えて金融仲介機能は円滑に発揮されているほか、国債市場の機能度への配慮でも、国債補完供給の要件緩和や昨年12月のイールドカーブ・コントロールの一部見直しなどを行っていると説明した。

さらに足元の消費者物価指数(生鮮食品除く)は前年比4%程度の上昇率となっているが、輸入物価の上昇が転嫁された部分が大きく、2023年度全体では2%を割る見通しだとし、「賃金上昇を伴う形で持続的・安定的に物価が2%に達する状況になっていないことは認めざるを得ない」と語った。

一方、2013年4月に日銀が量的・質的金融緩和を導入した経緯を巡り、当時の安倍政権から強い要請があったのかとの質問に対しては、同年1月に日銀が自ら決めた2%目標実現のため、必要な政策として 決定したもので「外部からの要求等に基づくものではない」と述べた。その上で「当時も現在もそうだが、一般的に金融政策の効果は2年程度のタイムラグがあるのが世界的な常識」とし、2年程度を目途に物価目標を実現するために、どれほどの金融緩和が必要になるかを議論したと振り返った。

日銀の黒田東彦総裁は6日の衆院予算委員会で、昨年12月に決めたイールドカーブ・コントロールの一部見直しは「プラス・マイナス両方の効果を勘案した上で、金融緩和の円滑な波及と持続性の向上というプラス効果の方が大きいと判断して行った」と述べた。藤岡隆雄委員(立憲)の質問に答えた。

黒田総裁は、長期金利の変動幅拡大は「その点だけを取り上げると金融緩和効果を低下させる側面がある」とし、実際に12月会合以降、10年物を中心に国債金利が若干上昇したと説明した。一方、昨年を通じてインフレ予想が上昇して実質金利が大幅に低下したため、金融緩和の効果は大きくなっており、「(金利上昇による)マイナスの効果は以前より軽減されている」と語った。

#アベノミクス#リフレ#金融政策#円安政