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情報BOX:チャールズ英国王の戴冠式、式典の意義とその内容 https://t.co/0cuUAv0te7
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チャールズ英国王が、母エリザベス女王の死去を受けて連合王国と英連邦14カ国の君主となったのは昨年9月のことだった。だが、華麗で壮大、かつ厳かな宗教的意義を帯びた戴冠式は、5月6日に行われる。
なぜ改めて戴冠式を行うのか。式典にはどういう意味があるのか。
<戴冠式の歴史>
この1000年間の大半を通じて、イングランド及び英国の国王と女王は、ロンドンのウェストミンスター寺院で戴冠式を行ってきた。式典の内容は数世紀にわたってほとんど変わっていない。
同寺院で戴冠式を行った君主はこれまで38人。15世紀にロンドン塔で殺害されたとされる2人の若い王子の1人であるエドワード5世と、離婚歴のある米国出身女性ウォリス・シンプソンと結婚するために退位したエドワード8世は例外だ。
<独自性>
戴冠式は必須のものではなく、世界の王室で同じような儀式を行う国は他に存在しない。
王室史研究者のアリス・ハント氏は、「チャールズ3世がこれから行うような形の戴冠式は、英国独自のもので、存続していること自体が類を見ない」と話している。
式典を主宰するのはイングランドの筆頭貴族である軍務伯(式部長官)。儀式典礼を担当し、数世紀にわたって主にノーフォーク公爵ハワード家に世襲されている地位である。
現在、軍務伯を務めるのは当代のノーフォーク公爵エドワード・フィッツアラン=ハワード氏。同氏はエリザベス女王の葬儀も主宰した。
<戴冠式を行う理由>
本来、戴冠式は君主となるための必須条件だったが、現在は儀式としての位置付けになる。
「我が国では、戴冠式は公的な方法で君主を正統なものとする儀式として依然残っている」とハント氏は語る。
「また、戴冠式の核心部分には『変容』という宗教的な契機が残っている。先代が逝去した時点で現君主が君主であることには変わりはないが、戴冠式で使われる文言が14世紀に確立された時以来、そこには、王または女王が式典を通じて何らかの変容を遂げるという表現がある」
<戴冠式の内容は>
戴冠式は厳粛で宗教的な行事であり、様々な象徴がふんだんに盛り込まれている。チャールズ国王は、法律と英国教会を維持する宣誓を行う。
チャールズ国王は、エドワード王の椅子とされる「運命の石」がはめ込まれた歴史ある戴冠用の椅子に座り、全世界のアングリカン・コミュニオンの最上席の聖職者であるカンタベリー大主教により、エルサレムで聖別された聖油を塗られる。
これが戴冠式の核心部であり、国王に神の恩寵が与えられたことを示す。
「宗教的な儀式では、言葉を聞き流してしまいやすい」とハント氏。「でも、塗油の儀式が行われる時は、その行為に合わせて語られる言葉をよく聞いてほしい。本当に独特で、実に力強く、とても長い歴史を持っている」
その後、素晴らしい装飾が施された黄金の宝珠と王笏、剣、指輪がチャールズ国王に与えられる。いずれも戴冠宝器を構成するものであり、それぞれ、国王の権力、権威、責務、そして神の力を象徴している。
それから大主教は、聖エドワード王冠をチャールズ国王の頭に載せる。戴冠されるのはチャールズ国王だけではない。カミラ夫人も、王妃として簡素で小さな戴冠式に臨む。
チャールズ国王は、別の王冠である大英帝国王冠を着用してウェストミンスター寺院を退去する。
#英王室(チャールズ3世・戴冠式)
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