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英国のジョンソン元首相は9日、議員を辞職すると表明した。辞職は即時有効。ジョンソン氏を巡っては、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)下で首相官邸でパーティーが開かれていた問題を巡り議会が調査していた。

議会委員会は、ジョンソン氏が議会を故意に欺いたと判断した場合、10日以上の議会活動停止を勧告する権限を有していた。

ジョンソン氏は委員会から手紙を受け取ったとし「驚いたことに私を議会から追い出そうと決意していることが明らかになった」とし、これに抗議するため辞職を決めたとした。声明で「私は、ほんの一握りの人々によって、その主張を裏付ける証拠もなく、有権者はおろか保守党員の承認さえも得られないまま、追い出されようとしている」とした上で、「議会を去るのは残念だ。強制的に退場させられることに困惑し、驚愕している」と述べた。

また「委員会のほとんどのメンバー、特に委員長は、証拠を見る前から私に非があるという深い偏見に満ちた発言を行っていた。今にして思えば、このような手続きが少しでも有益で公正なものになると考えたのは、私が甘かった」とした。

ジョンソン氏は首相だった2020年からおととし(2021年)にかけて新型コロナ対策の厳しい規制が続く中、首相官邸で開かれたパーティーに参加し、辞任に追い込まれる要因となりました。

これについて、おととし12月の議会答弁などでルール違反の認識はなかったと釈明していましたが、その真偽をめぐって議会の委員会が調査を進めています。

こうした中、ジョンソン氏は9日に発表した声明で、「私を議会から追い出す決意を示す手紙を委員会から受け取った。彼らの目的は事実にかかわらず 初めから私を有罪にすることだった」と調査を批判したうえで、抗議の意思を示すため、直ちに議員辞職することを明らかにしました。

そして、「議会を去るのはとても悲しい」とした一方で、「少なくとも今のところは」と付け加え、今後行われる補欠選挙に立候補する可能性も示唆しました。

ジョンソン氏は2001年に下院議員に初当選したあと、ロンドン市長を経て2015年に再び議員に当選しました。

奔放な言動などで与党・保守党の支持者を中心に人気を集め、首相としてはEUヨーロッパ連合からの離脱が最大の争点になった2019年の総選挙で圧勝し、離脱を実現させるなど存在感を示してきました。

ボリス・ジョンソン元首相(58)とは

新聞記者などを経て2001年、下院議員に初めて当選しました。

2008年からはロンドン市長を務め、2012年のオリンピックの開催などに力を尽くしました。

奔放な言動などで保守党の支持者を中心に人気を集め、2015年に再び下院議員に当選すると、2016年に行われた、イギリスのEUヨーロッパ連合からの離脱の是非を問う国民投票では、離脱派の中心的な存在として運動をけん引しました。

その後、メイ政権の外相を務めましたが、2018年、当時のメイ首相の離脱方針に反発して辞任してからは、離脱強硬派として首相を厳しく批判し、2019年、メイ氏の辞任を受けた党首選挙を制して首相に就任しました。

首相就任後の2020年1月にはEU離脱を実現しましたが、その直後に新型コロナウイルスの感染が拡大し、感染対策や規制強化などの対応を迫られました。

外交面では、ウクライナ侵攻を続けるロシアに対して強硬な姿勢を示すとともに、ウクライナを繰り返し訪問し、積極的な支援を進めました。

しかし、新型コロナ対策の規制が続く中、首相官邸でパーティーが繰り返されていた問題などをめぐって党内外から厳しい批判を受け、去年9月、辞任に追い込まれました。

その後、10月には辞任を表明したトラス前首相の後任を選ぶ党首選挙への立候補が注目されたものの最終的に断念し、党内の影響力の低下も指摘されていました。

#ジョンソン元首相(コロナ・パーティー議員辞職

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