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ジョンソン首相をめぐっては、新型コロナウイルスの厳しい規制が続く中、首相官邸などでパーティーが繰り返され、批判を浴びました。

さらに、ジョンソン首相が任命した党の幹部が性的なスキャンダルで先週辞任し、ジョンソン首相の不誠実な対応に与党からも反発が強まりました。

5日、財務相だったスナク氏と保健相だったジャビド氏が首相に抗議する形で辞任しました。

6日開かれた議会ではジャビド氏が発言し、閣僚として、誠実に行動することが難しくなったとした上で、「問題は組織のトップからきていて、それは変わらないという結論に達した。どこかの時点でもうたくさんだという判断をすべきでまさに今がそのときだ」と述べ、厳しく批判しました。

与党・保守党の議員も首相に強く辞任を迫る場面もありましたが、ジョンソン首相は、「これからも国民からの負託に応え続ける」と述べ、続投する意向を表明しました。

ただ、その後も政府高官など20人以上が次々と辞任を表明する異例の事態になっています。

英政府の重鎮の一人であるマイケル・ゴーブ氏が、ジョンソン首相に辞任するべきと伝えた。英紙デイリー・メールが報じた。

報道によると、ゴーブ氏は6日朝、ジョンソン氏に対し辞任する必要があると伝えた。

5日にはスナク財務相とジャビド保健相が相次いで辞任し、ジョンソン首相は大きな打撃を受けている。

ジョンソン首相を巡っては、新型コロナウイルスの厳しい規制が続く中、首相官邸などでパーティーが繰り返された問題のほか、先週には、ジョンソン首相が任命した与党・保守党の幹部が性的なスキャンダルで辞任しその対応をめぐっても批判が強まっています。

5日には、財務相と保健相が辞任したほか、40人近い政府高官が次々に辞任を表明する異例の事態となっています。

ジョンソン首相は6日、議会で行った答弁で続投する意向を重ねて表明しましたが保健相を辞任したジャビド氏が「問題は、組織のトップにありこのままでは変わらないという結論に達した。どこかの時点でもうたくさんだと判断すべきで、今がそのときだ」と強く辞任を迫りました。

イギリスメディアは、複数の閣僚が直接、辞任を促したものの首相は、断固として拒否したとしています。

保守党は、先月に続いて再び党首としての信任を問う投票が実施できるよう内部の規則を変更することを模索するなど、ジョンソン首相の辞任に向けた圧力を強めていて、イギリスメディアは、首相は、かつてない窮地に追い込まれていると伝えています。

イギリスメディアは6日、複数の閣僚が首相官邸を訪れ、ジョンソン首相に辞任するよう直接促したと伝えています。

報道によりますと、ジョンソン首相に辞任を促したのは、これまでジョンソン首相を支持してきたパテル内相、5日に辞任した財務相に代わって就任したばかりのザハウィ財務相、シャップス運輸相、それにウェールズ担当相のハート氏の4人です。

ハート氏はこのあと、みずからのツイッターウェールズ担当相を辞任する意向を明らかにしました。

一方で、ジョンソン首相への支持を表明してきたトレビリアン国際貿易相やドリーズ文化相も官邸を訪れましたが、辞任を促したかどうかは確認できていないということです。

英与党・保守党の議員でつくる有力組織「1922年委員会」は6日、ジョンソン首相に対する信任投票を再び行えるよう党の規約を変更するかどうかを決定する前に、委員会の新たな幹部を決める選挙を11日に実施することを決定した。保守党議員3人が述べた。

これにより、信任投票は少なくとも来週まで実施されない見通しとなった。

英国では6月6日にジョンソン首相に対する信任投票を実施。ジョンソン首相は59%の信任を獲得し、続投が確定した。党の規約によれば、ジョンソン首相に対する信任投票は向こう12カ月間は実施できない。

議員によると、委員会の新たな幹部が信任投票を再び実施するためにこの規約を変更するかどうかを判断するという。

保守党のアレック・シェルブルック議員によると、新しい幹部の指名はきょうから開始され、11日に締め切られる見通し。11日午後には投票が行われ、同夕方に新たな幹部が発表されるという。その後すぐに規約変更の決定が行われるかどうかは不明。

ジョンソン英首相は来週、ザハウィ新財務相と共に新たな経済戦略を打ち出し、減税策も合わせて発表される見通しと、ジョンソン首相の側近が6日明らかにした。

また、英BBCはこの日、レベリングアップ・住宅・コミュニティー担当相を務めるマイケル・ゴーブ氏をジョンソン首相が解任したと報じた。

ゴーブ氏は政府の重鎮。英紙デイリー・メールはゴーブ氏が6日朝、ジョンソン氏に辞任する必要があると伝えたと報じていた。

相次ぐ不祥事で、求心力が急速に低下しているイギリスのジョンソン首相は、日本時間の7日午後8時半すぎ、首相官邸前で声明を発表して与党・保守党の党首を辞任する意向を明らかにし、次の党首が決まりしだい首相が交代する見通しとなりました。

ジョンソン首相は、このなかで「党の新しいリーダー、新しい首相が必要だ」と述べたうえで「新しいリーダーの選出プロセスを始めるべきで、そのスケジュールは来週、発表されることに合意している」と述べました。

ジョンソン首相をめぐっては、新型コロナウイルスの厳しい規制が続く中、首相官邸などでパーティーが繰り返されていた問題に加え、与党幹部が性的なスキャンダルで先週、辞任し、二転三転する首相の対応が不誠実だなどとして反発が強まっていました。

さらに主要閣僚やおよそ50人の政府高官も辞任を表明し、政権の運営にも影響が出て辞任を求める圧力が一段と強まっていました。

こうした中、イギリスの公共メディアBBCなど複数のメディアは、ジョンソン首相が7日、与党・保守党の党首を辞任する意向を表明すると一斉に伝えていました。

これを受けてイギリスの最大野党、労働党のスターマー党首は、7日、自身のツイッターに声明を投稿し「辞任は、国にとって良いニュースだ」とした上でジョンソン首相について「彼はいつだってその座にふさわしくなかった。数々のうそやスキャンダルなどの責任を負っている」として、もっと早い段階で辞任を表明すべきだったと厳しく批判しました。

ジョンソン首相は、EUからの離脱が最大の争点になった2019年の総選挙で与党・保守党を圧勝に導き、離脱を実現させるなどその実績をアピールしてきました。

また、ことし2月、ロシアがウクライナに軍事侵攻して以降は、プーチン大統領を批判し、ロシアに対して強硬な姿勢を示す一方で、ウクライナの首都キーウを訪問して、ウクライナへの積極的な支援を打ち出すなど存在感を示してきました。

Q.これまで強気だったジョンソン首相が辞任に追い込まれた最大の理由は?
A.政権や党幹部の不祥事が続き、求心力が一気に低下したことが最大の理由です。まず、新型コロナウイルスの厳しい規制が続く中、首相官邸などでパーティーが繰り返された問題で大きな批判を浴びました。その後、いったんは、先月、党内の投票で信任され、党首として続投することが決まり、G7の首脳会議などにも出席してウクライナ情勢にも積極的に関わる姿勢を見せていました。
しかし、先週になってみずからが任命した与党・保守党の幹部が性的なスキャンダルで辞任したことをめぐり、対応が不誠実だと党内からも一気に批判が強まっていました。複数の閣僚を含むおよそ50人の政府高官が辞任を表明するという異例の事態となり、与党内では党首としての信任を問う投票を模索する動きも出ていました。

側近を含む閣僚などから直接辞任を迫られるなど、ジョンソン首相はかつてないほどの窮地に追い込まれていました。イギリスメディアは、首相はもはや辞任に追い込まれる瀬戸際だと伝えていました。

6日夜の時点では、ジョンソン首相はあくまでも辞任を拒否していましたが、事態は7日朝になって急展開しました。

これまでみずからを支持する閣僚、さらには側近からの説得にも応じてきませんでした。しかし7日朝、数日前に任命したばかりの閣僚が辞任を表明したのに加え、任命したばかりの財務相からも辞任を求める書簡を公表される事態となりました。
次々と閣僚や政府高官が辞任し、そのあとに任命する人材をあてるのも難しくなっていたという見方も出ていました。外堀を埋められた形で、首相が職を続けたいと思っても、ついてくる人もわずかで、辞任を選ぶしか道は残されていなかったというところだとみられます。

Q.現地ではどのように受け止められているのか?
A.当然の結果だという受け止めです。
いわゆるパーティ問題以降、ここ半年余り、ジョンソン首相をめぐっては批判が高まり、支持率は低迷していました。そもそも新型コロナの厳しい規制の中、だれもが我慢を強いられる中でパーティーをしていたことへの怒りは強いものがありました。それに加え、新たなスキャンダルがあり、市民の間には、またか、というという呆れにも似た思いも広がっていました。

イギリスでは物価が高騰し、人々が厳しい状況を強いられています。
そうしたなかで、この半年余り、いわば政治の駆け引きが続いてきたことに国民はへきえきしています。経済状況への対応、さらにはEUから離脱した後の混乱も続いています。政府には、国民のために混乱をおさめ、すみやかに山積する課題に対応していくことが求められるとみられます。

Q.今後イギリス国内はどうなる?
A.当面は政治的な混乱が続くことは避けられません。
ジョンソン首相は夏に党首選挙が行われるまでは首相を続ける見通しで党内で後継の党首が決まるまではまだ紆余曲折(うよきょくせつ)が予想されます。

イギリスはEUからの離脱をめぐり長く政治的な混乱が続いてきたのに加えて、新型コロナの感染が拡大するなか、ジョンソン首相が強いリーダーシップを発揮し国を率いてきました。国民から一定の支持を得てきたことも確かです。

その一方、ジョンソン首相をめぐっては問題や不祥事が相次ぎ、批判の矢面に立たされ、そのたびに切り抜けてきた印象ですが、今回いよいよ辞任に追い込まれる見通しになりました。

すでにジョンソン政権の司法長官が党首選挙が行われれば立候補する意向を表明するなど、今後、党首選挙に立候補する顔ぶれがどうなるかも注目されます。

Q.ウクライナを含めて世界への影響はどうなる?
A.ジョンソン首相は、アメリカのバイデン大統領などと歩調を合わせる形で軍事侵攻を続けるロシアへの圧力を強めてきました。ヨーロッパのなかではプーチン大統領に対する厳しい姿勢は際立っていました。また、ウクライナを訪問してゼレンスキー大統領と会談し、もっとも理解ある指導者の1人だとも評価されてきました。

先月開かれたG7やNATOの首脳会議でも、ウクライナを軍事的にも積極的に支援する姿勢を示してきました。ロシアへの圧力で結束を目指してきたヨーロッパにおいて、ロシアに対してとりわけ厳しい姿勢を示してきたジョンソン首相が辞任を表明したことでどのような影響が出るか注目されます。
一方、EUからの離脱を実現させたジョンソン首相は、アメリカや日本との経済の関係強化にも取り組んできただけに、こうした方針が継続されるのかなども焦点になるとみられます。

ジョンソン首相は、ことし1月に新型コロナウイルスの感染対策で厳しい規制が続いていたおととし5月、首相官邸で開かれたパーティーに参加していたことを認め謝罪しました。

また、首相官邸で開かれたみずからの誕生日を祝う会合に出席していたとして、ことし4月には警察から罰金を科されたほか、5月に公表された政府の調査報告書では「多くは当時のルールに従ったものではなかった」などとして、厳しく批判されました。

さらに、ジョンソン首相が任命した与党幹部が性的スキャンダルをめぐって先週、辞任しましたがその対応が二転三転したことから、党内からも批判や反発が一段と強まりました。

こうした中で今月5日、財務相だったスナク氏と保健相だったジャビド氏が首相に抗議する形で辞任しその後も政府の高官が次々に辞任するという異例の事態となっていました。

ジョンソン首相は58歳。
雑誌の編集長などを務めたのち、2001年、下院議員に初めて当選し、2012年のロンドンオリンピックの際にはロンドン市長として大会の成功に貢献しました。

6年前にイギリスがEUからの離脱を決めた国民投票では離脱派の中心的な存在として運動をけん引し、その後、発足したメイ政権では外相を務めました。
しかし2018年、メイ前首相の離脱方針に反発して辞任してからは、離脱強硬派として同じ保守党の中でメイ前首相を厳しく批判してきました。

そして2019年7月、メイ前首相がEUからの離脱をめぐる混乱の責任をとって辞任したことを受け保守党の党首選挙を経て首相に就任しました。

ジョンソン首相は、その知名度の高さや歯に衣着せぬ発言で保守党の支持者の間で広く人気がありますが、一方で強引な政治手法や過激な言動が繰り返し批判にさらされてきました。

さらに、新型コロナウイルスの感染対策で規制が続く中、首相官邸などでパーティーが繰り返されていた問題をめぐって党内外から厳しい批判を受け、警察から罰金を科されて議会で謝罪しました。

一方で、ロシアがウクライナに軍事侵攻して以降は、プーチン大統領を非難するなどロシアに対して厳しい姿勢を示すとともに、ウクライナの首都キーウをたびたび訪問してウクライナへの積極的な支援を打ち出し、ゼレンスキー大統領からも高く評価され、存在感を示してきました。

イギリスの最大野党、労働党のスターマー党首は7日、自身のツイッターに声明を投稿しました。

声明でスターマー党首は「辞任は国にとってよいニュースだ」としたうえで、ジョンソン首相について「彼はいつだってその座にふさわしくなかった。数々のうそやスキャンダルなどの責任を負っている」として、もっと早い段階で辞任を表明すべきだったと厳しく批判しています。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は7日、記者団に対し「注視はしているが、イギリスの政治危機はわれわれの優先事案ではない」と述べました。

そのうえで「ジョンソン首相はわれわれのことが全く好きではないようだ。われわれも同様だ」と述べ、ウクライナ情勢などを巡りロシアに厳しい対応を示してきたジョンソン首相を皮肉りました。

またペスコフ報道官は「いつかは対話を通じた問題の解決を理解できるプロフェッショナルな人々がイギリスで政権を担うことを期待しているが、今のところそれはありそうにない」と述べ、イギリスとの関係に悲観的な見通しを示しました。

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