再生可能エネルギー分野へ投資呼び込む共同事業体設立 北海道 #nhk_news https://t.co/Pj9zJnMWk6
— NHKニュース (@nhk_news) June 23, 2023
脱炭素社会に向けた投資を北海道内に呼び込もうと、産官学などでつくる共同事業体が札幌市に設立されました。今後10年間で30兆円から40兆円規模の再生可能エネルギー分野への投資を呼び込むことを目指しています。
23日に設立されたのは、札幌市や北海道、金融庁のほか、金融機関やエネルギー事業者などからなる、共同事業体の「Team Sapporo-Hokkaido」です。
政府は、2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標の達成に向けて、今後10年間で150兆円を超える投資を官民で行う方針です。
北海道は風力や太陽光といった再生可能エネルギーの潜在力が高いとされ、共同事業体では、再生可能エネルギーの供給の促進や、環境に関する投資を加速させるための規制緩和の検討などを行います。
今後10年間で30兆円から40兆円規模の再生可能エネルギー分野への投資を呼び込み、札幌を金融取引の世界的な拠点にすることを目指しています。
事務局をつとめる札幌市の秋元市長は、記者会見で「世界中から集まる投資を北海道・札幌に呼び込むための環境整備が極めて重要だ。チーム一体となって全力で取り組んでいきたい」と述べました。
北海道の鈴木直道知事は、記者会見で「国内随一の再生可能エネルギーのポテンシャルを十分に活用し、北海道・札幌への投資や革新的な事業展開を加速させていきたい」と述べました。
金融庁の栗田照久総合政策局長は「今後さまざまな取り組みを推進するにあたっては膨大な設備投資などが必要で、資金調達が課題となることが予想される。金融庁として、金融機関と連携して、事業の進展に応じた安定的な資金調達や国内外からの投資の呼び込みなどに貢献したい」と述べました。
東京メトロ副都心線の列車 有楽町線に誤進入 切り替え誤る #nhk_news https://t.co/lyitegNQUx
— NHKニュース (@nhk_news) June 23, 2023
23日午前8時35分ごろ、東京メトロの小竹向原駅で、渋谷駅方面へ向かう「副都心線」の列車が、新木場駅方面に向かう「有楽町線」の路線に誤って進入しました。
2つの路線はこの区間で並走していて、互いの路線に乗り入れる際にはポイントで切り替えて進入するようになっていますが、切り替える際にミスがあったということです。
列車は次の千川駅で乗客全員を降ろして同じ駅から副都心線の別の列車に乗り換えてもらい、その後、回送列車として新木場駅まで走行したということです。
この影響で、副都心線と有楽町線では遅れが発生するなどダイヤが乱れました。
東京メトロによりますと、ポイントの切り替えは通常、自動で行っていますが、23日朝はダイヤの乱れがあったため手動で行っていたということで、詳しい原因を調べています。
ホンダ 主力車種値上げへ 原材料価格など高騰で日産や三菱も #nhk_news https://t.co/quhJpvDwRW
— NHKニュース (@nhk_news) June 23, 2023
ホンダは、原材料価格などの高騰を受けて来月から国内で販売する主力の車種を値上げすると発表しました。自動車メーカー各社の間でも値上げの動きが広がっています。
発表によりますと、ホンダは小型車の「フィット」やSUV=多目的スポーツ車の「ヴェゼル」など国内で販売する主力の6車種について、来月27日から値上げします。
値上げ率は2%から4%になるとしています。
ことし4月のミニバンなど3車種に続く値上げで、鉄鋼などの原材料価格をはじめ、物流コストも世界的に高騰していることが理由だとしています。
自動車メーカーでは
▽日産自動車がことし4月に主力のSUVなど5車種で最大で10%程度値上げしたほか、
▽三菱自動車工業もことし2月に主力のSUVなど2車種で最大で6%程度値上げしています。各社とも当初は、モデルチェンジに合わせた値上げを中心に行ってきましたが、長引く原材料価格の高騰を受け、すでに販売している車種でも値上げを行う動きが広がっています。
パナソニック 国内向けエアコン生産拠点を中国から草津工場に #nhk_news https://t.co/V9VqNItFbZ
— NHKニュース (@nhk_news) June 22, 2023
パナソニックは、日本国内向けの省エネ性能が高いエアコンの生産拠点を、中国から滋賀県の草津工場に移すことになりました。国内での上位機種へのニーズの高まりや、地政学的なリスクを考慮したとしています。
パナソニックは記者会見を開き、今後のエアコン事業の方針などを説明しました。
会社は、現在、日本国内向けの省エネ性能が高い機種については、中国南部・広州の工場と滋賀県の草津工場で生産を行っていますが、来年度にかけて草津工場に集約するということです。
国内での上位機種へのニーズの高まりに加えて、米中関係の悪化や、新型コロナの感染拡大に伴う上海での厳しい外出制限など、地政学的なリスクを意識して決めたとしています。
会社では今回の措置で商品の保管にかかるコストを削減したり、納品までの時間をおよそ4分の1に短縮したりできると見込んでいます。
草津工場では、これに対応するため、雇用をおよそ2割増やすとともに生産ラインの自動化も進める方針です。
パナソニック空質空調社の道浦正治社長は「マーケットに近いところで変化に対応した商品を迅速に提供していきたい。サプライチェーンの問題など地政学的なリスクを避けるねらいもあるが、国内に生産を移しても十分戦えると確信している」と話しています。
共産 穀田国対委員長 次の衆議院選に立候補しない意向 #nhk_news https://t.co/HVDckwDTFr
— NHKニュース (@nhk_news) June 23, 2023
共産党の衆議院議員で、比例代表の近畿ブロック選出の穀田恵二氏は、23日午後、京都市で記者会見を行いました。
この中で、穀田氏は「政治には節目が必要だ。うまくバトンタッチができるかが1つの政治のありようで、私が元気に戦える状況の中でバトンタッチすることが常道だと考えた」と述べ、次の衆議院選挙には立候補しない意向を明らかにしました。
穀田氏は76歳。
京都市の市議会議員を経て、平成5年の衆議院選挙で初当選し、これまでに10回当選しています。
穀田氏は、党の国会対策委員長を長く務めており、党派を超えて幅広い人脈があることでも知られています。
共産 小池書記局長 「野党共闘で大きな役割」
共産党の小池書記局長は、記者会見で「穀田氏は、党派を超えて非常に信頼を集めた政治家で、論戦の先頭にも立ち、国会での野党の共闘を進めるうえで、ことばでは言い尽くせないぐらい大きな役割を果たしてきた。国会のさまざまなルールや慣例について、穀田氏から学んだことは山のようにあった」と述べました。
神戸 高校2年生殺害事件 元少年に懲役18年の判決 神戸地裁 #nhk_news https://t.co/hoFCnofmWs
— NHKニュース (@nhk_news) June 23, 2023
2010年10月、神戸市北区の路上で高校2年生の堤将太さん(当時16)が、ナイフで刺されて殺害された事件は、11年後のおととしになって、当時17歳の元少年(30)が逮捕され、殺人の罪に問われました。
これまでの裁判で、元少年は殺意を否認し、弁護側は心神耗弱の状態だった可能性があるとして、懲役8年が相当だと主張していました。
一方、検察は懲役20年を求刑していました。
23日の判決で神戸地方裁判所の丸田顕裁判長は、精神鑑定の結果は信用でき、事件当時、被告には責任能力があったとしたうえで、「無抵抗の被害者に執ようにナイフを突き刺すなど、残忍な犯行で殺意も相当強固なものだ」と指摘しました。
さらに、「17歳の少年であっても、人を殺してはならないことは理解できないはずはなく、逮捕まで10年以上が経過しているが、謝罪のことばも表面的なものとしか受け止められない」などと述べました。
一方で当時、少年であったことに一定の考慮は必要だとして、懲役18年を言い渡しました。
堤将太さんの父親 “家族の思いが裁判官や裁判員に届いた判決”
判決のあと、堤将太さんの父親の敏さんが記者会見を行い、「懲役18年という判決は、家族みんなの思いが裁判官と裁判員に届いた結果だと思い評価はできます。ただ、子どもを殺されて懲役18年で納得できるはずがありません。将太にもここまでやってくれたと説明したいです」と話していました。
また、堤さんの代理人弁護士は、「検察の求刑に近い判断がされ、いい判決だったと思うが、遺族の心情や将太さんの無念な思い、奪われた希望を償うだけの罰かと言われたら全く違う。ただ、法律上の限界もあるので、われわれとしても受け入れなければならない」と話しました。
熊本の「通潤橋」が国宝に指定へ 近世最大級の石造アーチ #nhk_news https://t.co/ffYr0X7lcZ
— NHKニュース (@nhk_news) June 23, 2023
熊本県にある近世最大級の石造アーチとされる「通潤橋」が、国宝に指定されることになったほか、新たに8件が重要文化財に指定されることになりました。
これは、23日に開かれた文化庁の文化審議会で永岡文部科学大臣に答申されました。
新たに国宝に指定されるのは熊本県山都町にある「通潤橋」です。
水源に乏しい周辺の農地を潤すため、およそ170年前に建てられた水路橋で、近世最大級の石造アーチとして技術的にも完成度が高いとされています。
2016年の熊本地震や2018年の豪雨で橋の一部が崩れるなどの被害を受けましたが、復旧工事を経て2020年に放水を再開し、現在も地域の農耕活動を支えているということです。
新たに8件の建造物が重要文化財に指定へ
また、新たに8件の建造物が重要文化財に指定されることになりました。
このうち、京都市の真宗本廟東本願寺内事は、大正時代に建てられた寺の宗主と子弟のための大規模な二世帯住宅で、建築家の武田五一が設計し、和洋を取り入れたデザインが優れているということです。
新たな指定により、建造物の国宝や重要文化財への指定は2565件となります。
山都町 梅田町長 「びっくりしている」
「通潤橋」がある熊本県山都町の梅田穰町長は「正直に言ってびっくりしている。保存活用をどうしていくか、われわれに課せられた大きな課題だと思う。通潤橋は町民の心の支えで、町にとっても通潤橋を盛り込んだ観光がメインとなっている。国宝の指定によって、多くの人に来てもらって通潤橋への認識を深めてもらいたい」と話していました。
土地改良区の理事長「維持管理大変だが国宝に指定され励み」
通潤橋を通して流れる水は、およそ6キロ上流にある川から取水されたもので、水資源の乏しい白糸台地という地域の棚田に送られています。
現在でも155世帯の農家が管理する、およそ108ヘクタールの水田で利用されています。
国宝に指定されることについて、地元の通潤地区土地改良区の阿部主税理事長は「驚きと喜びでいっぱいだ。通潤橋の水がなければ、私たちの地区は米づくりができない。先祖代々、維持管理をしてきたことで、地域の農業が守られているということは、はっきりと言える」と話していました。
通潤橋の水路の土砂を取り除いたり、草刈りをしたりする維持管理の作業は地元の人たちによって続けられていて、阿部理事長は「高齢化もあって維持管理をする作業は大変ですが、国宝に指定されることは作業するうえでの励みになり、これまでどおりがんばっていかなくてはいけないなと思う」と話していました。
専門家 「町全体での保存活用 今回の評価に」
「通潤橋」について、土木工学の専門家で「通潤橋保存に関する検討部会」の座長を務める熊本大学の山尾敏孝名誉教授は「企画立案から完成にいたるまで、地元の役人が主体となって行われ、完成して使われてきた。さらに、今まで残っているということが一番大事なことだと考える。石橋であることに加え、農業用の水利施設でもあるという複合的な構造物であることや、これまで町全体でどうやって守ることができるか研究し、保存活用をしてきたことが、今回の評価につながったと考えられる」と話しました。
また、熊本地震や豪雨災害からの復興のため、内部調査をできたことが、優れた技術の評価の裏付けになったとしたうえで、今後の国宝としての保存活用について、「今後も調査研究をしながら維持管理をしていくとともに、国宝になった理由を、多くの人にきちんと説明していく工夫が必要だと思う。通潤橋は放水でよく知られているが、これをきっかけに、放水だけではない通潤橋の価値を知ってもらうことが必要だ」と話していました。
観光客「こんなに大きな石橋 見たことがない」
通潤橋について、福岡県久留米市から来た観光客の男性は「国宝に指定されるのはすごいと思う。こんなに大きな石橋は見たことがない」と話していました。
熊本市から来た観光客の男性は「すばらしいことだと思う。熊本県内で国宝が増えてくれるのはうれしい。農業用水のために緻密に計算し、これだけのものをつくった当時の人たちの知識はすごいと思う」と話していました。
#アウトドア#交通