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スペインで23日投開票された総選挙(下院定数350)は、いずれの党・連合も過半数を獲得できないことが確実となった。政権樹立に向けた交渉が長期化する可能性がある。

開票率100%で中道右派野党の国民党(PP)は136議席を獲得。与党で中道左派社会労働党(PSOE)は122議席どちらも単独過半数に届かなかった。

両陣営の勢力図を左右する可能性が高かった極右政党のボックス(VOX)と左派スマールはそれぞれ33議席と31議席でほぼ拮抗した。

世論調査出口調査ではPPがVOXと連立を組んで過半数を押さえると見込まれていたが、両党を合わせても過半数に満たなかった。一方、サンチェス首相率いるPSOEが予想以上に善戦し、同氏が再び政権を樹立する可能性が残った。

マドリードのカルロス3世大学のイグナシオ・フラド教授は、PPによるサンチェス氏に対するネガティブキャンペーンがPPの支持率低下を招いたと指摘。

どの勢力も過半数に満たない選挙結果は、スペインの欧州連合(EU)議長国としての立場に悪影響を与え、金融市場の不安定化にもつながる恐れがある。

政権樹立に向けた交渉は議会の新会期が始まる8月17日以降に開始される。国王フェリペ6世は第1党となったPPのアルベルト・ヌニェス・フェイホー党首を首相候補に指名する見通し。

フェイホー氏が指名を辞退した場合、サンチェス首相を候補とする可能性がある。法律で期限は定められていないが、最初の首相選出投票から2カ月以内に過半数を確保する候補者がいなければ、新たな選挙を実施する必要がある。

今回の投票率は70.40%で、2019年の前回選挙の66.23%を上回った。

#スペイン(総選挙)

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#スペイン(解散総選挙

地中海沿岸や中東、アフリカの20以上の国が23日、イタリアのローマで会合を開き、欧州に向かう移民や難民の密航を抑制するために取り組み、移民問題の原因である貧困などにも対策を打つことで合意した。

気候変動対策や貧困国支援の目的で再生可能エネルギ―などの分野でも協力を強化する。また、開発プロジェクトに資金を融通することでも一致した。メローニ伊首相はこれを「ローマプロセス」と呼び、数年間続くとの見通しを示した

同氏はアラブ首長国連邦(UAE)による1億ドルの資金提供を歓迎し、次のステップはドナー会議の開催になると述べた。

メローニ氏は、イタリア政府が合法的なルートで移民の受け入れを増やすことに前向きだと述べ、過去の強硬姿勢を和らげた。ただ、不法で危険な地中海の密航を阻止する必要性を訴えた。移民・難民の「密航ネットワークを阻止することが全ての国に共通する目標」とした。

欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は会合で、EUとチュニジアの間で成立した移民に関する合意が「地域の他国とのパートナーシップに対する一つのひな型となり、将来の青写真となることを望む」と述べた。

#移民対策ローマ会合(メローニ伊首相「ローマプロセス」)

欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長は23日、EUとチュニジアの間で成立した移民に関する合意は他国にも手本となり得るとの見解を示した。

EUとチュニジアは先週、人身売買取り締まりや国境規制強化などを含む「戦略的パートナーシップ」を締結した。

またEUは、チュニジアの経済・財政支援に10億ユーロ(11億ドル)拠出を確約した。

フォンデアライエン氏はローマで行われた会合で、「チュニジアとの合意が地域の他国とのパートナーシップに対する一つのひな型となり、将来の青写真となることを望む」と説明。移民に危険な航海をさせず、合法的に受け入れる道を提供すべきと述べた。

戦略的パートナーシップにはこのほか、経済発展、貿易、投資に関する内容が含まれるとともに、気候や再生可能エネルギーなど相互にとっての優位店も盛り込まれるという。

フォンデアライエン氏はまた、欧州とエジプト、モロッコの水素関連パートナーシップに言及し、「地中海地域には太陽光や風力、広大な土地といった莫大な天然資源が豊富に存在する」と述べた。

#欧突(戦略的パートナーシップ)

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#EU