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まもなく発生から100年になる関東大震災は大津波でも甚大な被害がありました。
その全体像を専門家が最新のデータでシミュレーションしたところ神奈川県沿岸では、高さ数メートルの津波が繰り返し押しよせたとみられることがわかり「関東周辺に潜む津波のリスクを踏まえ、今後の対策に生かしてほしい」と指摘しています。

関東大震災では地震発生の直後に大津波が発生し、
静岡県熱海市で12メートル
▽千葉県館山市で9メートルを観測しました。

津波のメカニズムに詳しい東北大学の今村文彦教授の研究グループは、こうした観測記録や各地の証言、それに震源の最新データを使い、津波の全体像を詳細にシミュレーションしました。

その結果、地形によって状況は大きく異なり、死者が100人を超えたとされる神奈川県鎌倉市には地震発生からわずか11分後に4メートルを超える波が到達し、その後も、2メートルから3メートルの波が、数十分おきに繰り返し押し寄せたとみられることがわかりました。

津波相模湾で繰り返し反射して襲い続け、東京湾に侵入する様子も確認できます。

今村教授は、関東大震災津波の全体像を詳細にシミュレーションしたのは初めてだとしていて「関東大震災と同じタイプの地震が発生する切迫性は高くはないが、関東の周辺ではわずかな時間で高い津波が押し寄せるリスクがあることが明らかになった。100年前の津波を教訓に、現在の避難対策に生かしてほしい」と話しています。

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