カナダ首相、国内の殺人とインド政府をつなぐ「信頼に足る主張」あると発言 https://t.co/onI21zKTIp
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) September 18, 2023
カナダのトルドー首相は18日、国内で発生したカナダ国籍を持つシーク教の有力指導者の暗殺事件とインド政府との関係を指摘する「信頼に足る主張」があると述べた。
トルドー首相によれば、過去数週間にわたりカナダの安全保障機関がインド政府の工作員と当該の殺害とを結びつける可能性のある信頼に足る複数の主張を精査している。カナダ政府として必要なあらゆる措置を講じ、「殺害の実行犯に責任をとらせる」考えだという。
殺害されたハルディープ・シン・ニッジャル氏は、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州の有力なシーク教指導者だった。地元警察によると、今年6月、自身のトラックの中で覆面をした銃撃犯2人に撃たれた。現場は同州サレーにあるシーク教寺院の外だった。
同氏の死は、カナダ国内に数十万人いるとされるシーク教徒たちの間に衝撃と怒りを呼び起こした。
インドは数年前にニッジャル氏をテロの脅威がある人物に指定。シーク教に根ざした分離独立運動の一端を担う人物と位置づけていた。
カナダは既にインド政府の諜報(ちょうほう)・安全保障機関幹部に対して深い懸念を表明していると、トルドー氏は議会での演説で表明。先週には印ニューデリーで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)でインドのモディ首相にそうした懸念を直接、明確に伝えたとした。その上で、「いかなる形であれ外国政府の関与の下、カナダ国籍者がカナダ国内で殺害されるのは我が国の主権に対する受け入れがたい侵害だ」と強調。この事案について「極めて深刻な問題だ」との認識を示した。
これまでのところ、ニッジャル氏殺害に関連する逮捕者は出ていないが、カナダ警察は先月の声明で潜在的な容疑者3人を捜査中だと明らかにした。逃走に使用されたとみられる車両の説明も公開し、一般からの情報提供を呼びかけている。
CNNはカナダ・オタワのインド高等弁務官にコメントを求めたが、現時点で返答はない。
カナダ首相 シーク教徒殺害 “インド政府が関与の疑い”と批判 #nhk_news https://t.co/dta3lvrqIN
— NHKニュース (@nhk_news) September 19, 2023
ことし6月、カナダ西部ブリティッシュ・コロンビア州のシーク教の寺院の外で、カナダ国籍のシーク教徒の指導者の男性が何者かに銃撃され、死亡しました。
この男性は、インド北部におけるシーク教徒の独立運動を支援していたとされています。
カナダのトルドー首相は18日、インド政府が殺害に関与した疑いがあるとして「カナダ国内で、カナダ国民の殺害に外国政府が関与することは、わが国の主権に対する容認しがたい侵害だ」などとインド政府を批判しました。
さらにジョリー外相は、事件に関与した疑いがあるとしてカナダに駐在していたインドの外交官1人を国外への追放処分にしたことを明らかにしました。
これに対し、インド政府は「トルドー首相の声明を拒絶する」などと強く反発するとともに、カナダ政府が、シーク教徒によるインドからの分離独立運動を容認していると主張して批判しました。
その上で、インドに駐在しているカナダの外交官1人を、国外への追放処分にする対抗措置をとったと発表しました。
カナダ国内にはシーク教徒が80万人近くいて、政治的な影響力もあるとされています。
カナダとインドは、経済や貿易面で関係強化を目指していましたが、この問題で両国の外交関係が悪化し、対立が深まる可能性が出ています。
#加印(カナダ国籍シーク教有力指導者ハルディープ・シン・ニッジャル暗殺事件・トルドー首相「いかなる形であれ外国政府の関与の下、カナダ国籍者がカナダ国内で殺害されるのは我が国の主権に対する受け入れがたい侵害だ」)
インドもカナダ外交官追放、シーク教徒殺害関与を否定 関係悪化 https://t.co/CWDhpMX48h
— ロイター (@ReutersJapan) September 19, 2023
インドは19日、同国に駐在するカナダの外交官を国外追放の措置を取ったと発表した。6月にカナダでシーク教徒の指導者が殺害された事件について、インド政府の工作員関与の可能性があるとのカナダ政府の指摘を「ばかげている」などと批判した。
この問題でカナダはすでに国内にいるインド情報機関高官を国外追放とすると発表している。
インド外務省は、カナダ人外交官の国外追放について「カナダの外交官がわが国の内政問題に干渉し、反インド活動に関与していることに対するインド政府の懸念の高まりを反映した措置」と表明。
「カナダ政府に対し、自国内で活動するすべての反インド勢力に対し、迅速かつ効果的な法的措置をとるよう強く求める」と指摘した。
インドはかねてカナダでのシーク教徒による反政府活動を問題視し両国関係に影を落としていた。
6月の事件についてトルドー首相は、今月9─10日にニューデリーで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議の合間にモディ首相に直接提起、解決に向けた協力を求めたが、モディ首相はカナダで最近行われたシーク教徒の独立を求めるデモに強い懸念を伝えた。
#加印(カナダ国籍シーク教有力指導者ハルディープ・シン・ニッジャル暗殺事件・トルドー首相「いかなる形であれ外国政府の関与の下、カナダ国籍者がカナダ国内で殺害されるのは我が国の主権に対する受け入れがたい侵害だ」・インド外務省「カナダ外交官追放」)