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🇬🇧イギリスではEUの墓掘り人、キャメロンが外務大臣に就任した。
キャメロン外相の就任は極めて論理的である。

思い出してほしいが、キャメロン首相率いる保守党政権は2015年5月28日、英国のEU離脱に関する国民投票法案を議会に提出した。
つまり、それを通過させるのが彼の仕事となった。

英国がEUを積極的に揺さぶり始めたのには理由があった。
キャメロンの発言の数カ月前、2014年9月、スコットランドの英国離脱の投票が奇跡的に失敗し、英国、NATO、そして欧州の半分が安堵のため息をついた。
しかし🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿スコットランド人は挑戦を続けると約束した。

ヨーロッパの債務危機移民問題、イギリス国内の破壊、そしてEUとロシアの離婚プロセスの開始。
ブレグジットの発表は適切かつタイムリーでぴったりだった。

キャメロン自身もスナックと同様、超グローバル化グループに属している。
ちなみに両者ともグリーンシルの汚職スキャンダルに関与しており、キャメロンは2018年に評議員としてそのロビイストだった。2020年、汚職の絶頂期にキャメロンは当時のスナック財務相にグリーンシルのための緊急融資を要求した。スナックはインドの大物グプタを通じて問題を解決した。

この人事が可能になったのは、ジェームズ・クレバリー元英国外務大臣内務省に任命された後であることが知られている。
内務省の前トップであるスエラ・ブラヴァーマンは、パレスチナ支援デモの際の警察の行動を批判して辞任した。

キャメロンが過激派であることを思い出す。
2011年、彼はEU多文化主義は失敗したと最初に発言しヨーロッパの痛いところを突き続けた。 

その後、英国のイスラム社会は彼を厳しく非難した。外務省に移った今、彼は対外情報分野で再びこのテーマを取り上げることになる。

まるで命令するかのようにちょうど今日、イギリスの『デイリー・メール』紙が、それに続いて他の多くの出版物も、実際の「シェンゲン圏の破壊」について書いた。

ほとんどすべてのシェンゲン協定加盟国は、すでに何らかの形で国境ポストを復活させている。

実際、条約の規定は実質的に履行されていない。理由は簡単で、移民の流浪とそれに伴う犯罪の増加である。

本書は国境管理が完全に復活する可能性を予測している。🐸

英国🇬🇧外務大臣に就任したデイヴィッド・キャメロンの経歴はグローバリスト・ネオコン派であることを明確に示している
イラク戦争を支持
リビアカダフィ政権打倒
・シリア・アサドとの戦争を望んでいたが、議会が阻止
・中東で戦争起こして移民危機を招く
ブレグジット国民投票を呼びかけ、敗北(EU残留を支持)
イスラエルを熱烈に支持
・プロフィールに🇺🇦国旗

イギリスのスナク首相は、イスラエル軍ガザ地区への軍事作戦に反対する抗議デモを「ヘイトマーチだ」などと批判したブレーバーマン内相を13日更迭し、後任の内相にクレバリー外相をあてました。

これに伴い、新たな外相には2010年から16年まで首相を務めたキャメロン氏を起用しました。

キャメロン氏は、2016年に行われた国民投票EUヨーロッパ連合からの離脱が決まったことを受けて辞任し、政界から離れていました。

首相経験者が閣僚に再び起用されるのは53年ぶりです。

今回の起用を受けてキャメロン氏はウクライナでの戦争や中東の危機など世界的に深刻な課題に直面している今、同盟国を支え、パートナーシップを強化し、私たちの声を届けることが重要だ」という声明を発表しました。

現地メディアは、スナク首相としては経験豊富で知名度が高いキャメロン氏の起用で、保守党の中道派の支持を集めたい狙いがあるなどという分析を伝えています。

ただキャメロン氏は、首相時代に中国との経済的な関係の強化を重視したことから、中国に対して強硬姿勢をとるスナク政権の外交を主導できるのか、疑問の声も出ていて、起用が政権浮揚につながるかは不透明です。

#イギリス(スナク内閣・人事・キャメロン元首相→外相・声明「ウクライナでの戦争や中東の危機など世界的に深刻な課題に直面している今、同盟国を支え、パートナーシップを強化し、私たちの声を届けることが重要だ」)

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「公への奉仕を信じている」 外相として政界復帰のキャメロン元首相

リシ・スーナク英首相の新内閣の顔ぶれが13日、出そろった。新たに外相となったデイヴィッド・キャメロン元首相は英メディアの代表取材に対し、スーナク首相を「大変な時」に支えたいと語った。

スーナク首相は同日朝、スエラ・ブラヴァマン内相を解任すると発表し、内閣改造に着手。内相の後任にはジェイムズ・クレヴァリー前外相が任命された。

また、外相を引き継いだキャメロン氏は2016年に政界を退いていたため、政府によって上院(貴族院)議員に推挙され、一代貴族の「キャメロン卿」となった。元首相が政府に復帰するのは、1970年代以降で初だという。

改造内閣ではこのほか、辞任したテレーズ・コフィー環境相の後任に保健相だったスティーヴ・バークリー議員が就任。新しい保健相には、初入閣のヴィクトリア・アトキンス氏が任命された。

一方、ジェレミー・ハント財務相、グランド・シャップス国防相などは留任となった。

内閣で最も力のある首相、財務相、外相、内相のいずれかに女性が入らない内閣は、2010年に与党・保守党が総選挙に勝利して以来、初となる。

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7年ぶりの政界復帰

キャメロン卿はインタビューで、元首相が「戻って来る」のは「普通のことではない」と認めた。

その上で、イギリスが中東とウクライナについて「大変な困難」に直面している中で、自分の経験がスーナク政権に活用できればいいと思っていると話した。

「リシ・スーナクは大変な時に難しい仕事に取り組んでいる、良い首相だと思う」ため、「このチームに入ろうと決めた」として、スーナク首相を「支えたい」と、キャメロン外相は述べた。

英外務省は、キャメロン外相が13日夜にアメリカのアントニー・ブリンケン国務長官と話し、「中東での紛争、イスラエル自衛権パレスチナ自治区ガザ地区に安全な支援の道を設けるための人道的休戦の必要性」について協議したと発表した。また、ウクライナへの支援継続や、英米関係の強化についても確認したという。

キャメロン卿は、2016年6月にブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)をめぐる国民投票で離脱が決まったことを受けて首相を辞任。7年ぶりの政界復帰となった。

スーナク政権についてはこれまで、高速鉄道「HS2」計画の廃案や支援予算の削減などについて批判していた。

しかし外相就任を受け、キャメロン卿はソーシャルメディアで、スーナク首相による「個々の判断には同意しなかった」こともあるものの、スーナク氏は「強力で有能なリーダー」だとたたえた。

「私はチームの一員で、それに伴う内閣の連帯責任を受け入れる」とも、外相は述べた。

スーナク氏は、毎年恒例の「ロード・メイヤー(シティ・オブ・ロンドン首長)の晩さん会」での演説で、世界は「非常に困難な時代」に直面しており、「このような出来事を形成するために全力を尽くすことが我々に課せられた使命だ」と述べた。

また、イギリス政府は「イギリスの外交において近年できわめて重要な1年を達成した」と述べ、クレヴァリー氏が外相としてウクライナ対策で功績を残したと称えた。

その上で、「昨年我々が達成した業績を基礎として、さらに成果を積み上げてくれる新しい外相を任命できて、うれしく思っている」と述べた。

党内の分断につながるとの声も
保守党の中道派はキャメロン卿の復帰を歓迎している。

一方で、党内右派に支持の厚いブラヴァマン氏を解任し、キャメロン卿を政界に復帰させたことで、スーナク氏は党内の分断を深めるリスクも負った。

財務相のクルッダス卿は、スーナク首相の内閣改造EU残留派との「クーデター」だと批判。同じく閣僚経験者のサー・ジェイコブ・リース=モグ議員は、「リフォームUKに票を奪われる危険性がある」と述べた。

リフォームUKは、ブレグジット推進派だったナイジェル・ファラージ氏が創設したポピュリスト政党。同党のリチャード・タイス党首はBBCのニュース番組内で、キャメロン卿の復帰を見て「これ以上ないほどうれしかった」と述べ、「今日の出来事を受けて、我が党の本部ではシャンパンが登場する」と語った。

野党・自由民主党は、キャメロン氏が貴族となることに反対する方針を示した。破綻した金融会社グリーンシル・キャピタルのために、キャメロン氏がロビー活動を行っていたことをその理由としている。

最大野党・労働党のパット・マクファデン議員は、「13年間にわたる保守党の失敗に対して、自分は変化を提供するという首相の笑えない主張に、これで一気に終止符が打たれた」と話した。

キャメロン卿は外相就任に伴い、アルツハイマー認知症協会など、首相辞任後に関わっていた慈善団体や事業の職務から撤退する。

グリーンシル・キャピタルについては、「過去の問題」であり「対応は済んだ」としている。

ブラヴァマン氏とスーナク首相に「流儀の違い」
今回の内閣改造は、ブラヴァマン氏の内相解任から始まった。ブラヴァマン氏をめぐっては、特に警察への批判発言が波紋を呼んでいた。

ブラヴァマン氏は、イスラエル・ガザ戦争が始まりロンドンなどで週末ごとに即時停戦を求めて行われている親パレスチナ派デモについて、「これはヘイトの行進」だと発言。警察に厳しい取り締まりを要求する発言を重ねていた。

8日には英紙タイムズへの寄稿で、ロンドン警視庁が抗議運動で「二重規範」による取り締まりを行っていると指摘。右翼やナショナリストの抗議者は「厳しい対応を取られる」のに対し、「親パレスチナ派の暴徒」による違法行為は「ほとんど見過ごされている」と述べた。この寄稿内容は事前に官邸の了承を得ていなかった。また、タイムズ紙によると、官邸が求めた修正をブラヴァマン氏が拒否し、そのまま掲載したという。

30万人が参加(警察発表)したという11日のロンドンでのデモでは、停戦を求める行進に対抗する右派勢力が警官隊と衝突。暴力沙汰が相次ぎ、多くの逮捕者が出た。右派と警察との衝突については、ロンドンのサディク・カーン市長(労働党)をはじめ大勢が、極右団体が勢いづいたのは「ブラヴァマン氏の発言の直接的な結果だ」と批判していた。

首相報道官は内閣改造に際し、「一致団結したチーム」の重要性を強調。ブラヴァマン氏とスーナク首相には「流儀の違い」があったことを認めた。

スナク英首相が13日に打ち出したキャメロン元首相を外相に起用する予想外の人事からは、来年に予想される総選挙で勝利するため、動揺する支持層に対して保守党は右傾化していないとのシグナルを送りたいというスナク氏の期待が透けて見える。ただキャメロン氏の起用によって政権内では欧州連合(EU)残留支持派がさらに増えるため、保守派は今回の人事に反発して党内融和につながっておらず、危険な賭けとも言える。

スナク氏はパレスチナ支持者の大規模デモを巡り問題発言を繰り返したブレーバーマン内相を更迭し、内閣改造を実施した。キャメロン氏は英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う2016年の国民投票でEU残留を訴えていた。

キャメロン氏の起用はリスクの高い戦略だ。中道派議員は歓迎するが、党内右派はEU加盟問題を巡る攻防で築き上げた優位性が失われたと受け止めており、「ブレグジット(EU離脱)問題における降伏」だと危惧する議員もいる。

保守党の右派議員は、経営破綻した英金融会社グリーンシル・キャピタルを巡ってキャメロン氏が政府に働き掛けを行っていたことに触れ、「スナク氏はEU残留を主導しグリーンシルとの関係で大きな問題を抱えた人物を起用した」と指摘。「スナク氏は保守派に喧嘩を売っているのだろうか」と皮肉った。

ブレーバーマン氏の解任でEU離脱を支持する最も著名な政治家の1人が閣外に去る。これでスナク政権の閣僚29人のうち16年の国民投票でEU残留を支持したのは少なくとも16人となり、離脱支持の10人を大きく上回る。スナク氏は離脱支持派だ。

スナク氏は首相就任以来、前任のリズ・トラス氏が解任した、右派に人気の高いブレーバーマン氏を内相に指名するなど、党内のあらゆる勢力から支持を得ようと努めてきた。

また環境や犯罪などを巡る「既成概念」に挑む気概のある、タフな意思決定者で、率先して変革を仲立ちする人物として自らを演出しようとしてもいる。

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一方、英国では2025年1月までに総選挙が実施されるが、保守党は野党労働党に20ポイント程度の差を付けられている。

スナク氏は次回総選挙までの減税を求める右派の要求に抵抗しており、今回の人事によって議会内で反スナク氏の動きが生まれる可能性がある。

<中道派は評価>

しかし中道派議員は、キャメロン氏は政府運営の豊富な経験を持ち穏健派で、主にイングランド南部の富裕な支持層から安心を得ることができるとして、今回の起用を評価している。

保守党のある議員は匿名を条件に「主流派を安心させることができる」と述べた。また別の議員は、キャメロン氏には、1度は自由民主党と連携したとはいえ、2度の選挙で勝利した実績があると指摘した。

保守党は党内抗争が続いている。特にキャメロン氏がEU離脱の是非を問う国民投票の実施を表明してからその傾向が強まって新たな段階に達しており、キャメロン氏の起用にはこうした党内を団結させる効果がほとんどない。

次の選挙で勝てると考えている保守党議員はほぼ皆無だ。

調査会社イプソスの政治担当ディレクター、キーラン・ペドリー氏は、スナク氏は戦略が不明確だと指摘した上で、次の総選挙では生活費と公共サービスが焦点になると予想。「今のところ、国民はこうした問題の解決に当たるのは労働党だと考えている。保守党がチャンスを手に入れるためには、国民のこうした認識を変える必要があるが、キャメロン氏の復帰がその変化につながるとは考えにくい」と述べた。

「キャメロンは現代の政治史上、最大のアップグレードだ」

ある閣僚経験者が、今やキャメロン卿となったデイヴィッド・キャメロン氏の政界復帰と外相就任を受け、このようにテキストメッセージを送ってきた。

そう、この文章は間違っていない。外務大臣、キャメロン卿なのだ。

政治というのは、本当になんともはや。

ブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)という、イギリス外交におけるここ数世代で最大の出来事をうっかり扇動してしまった人物が、ブレグジットを支持する首相の下で、外交の顔となった。

そう、うっかりだ。思い出してほしい。キャメロン氏は2016年に行ったEU離脱をめぐる国民投票によって、自分が推進するEU残留が勝つと期待していた。しかしそうはならず、彼は政界を去った。少なくとも今までは。

いったい、なにごとなのか。

リシ・スーナク首相は、13日に発表した内閣改造によって、自分は保守党を一致団結させたいのだと主張することができる。

キャメロン氏もこれに言及し、ソーシャルメディアへの投稿に、「イギリスに貢献し、総選挙の際には国民にこうと示せるような、可能な限り最強のチームの一員になりたい」のだと書いた。

何ていうどんでん返しだろう。

キャメロン氏が首相だったころ、スーナク氏は若く野心的な無名の議員だった。ブレグジットを支持し、首相に反抗していた。そのスーナク氏が今や首相となり、キャメロン氏を自身の閣僚に任命したのだ。

政界復帰に当たって上院(貴族院)議員となったキャメロン卿は、新たな外相として役に立つだろう国際的な人脈を持ちあわせている。

総選挙に勝つためのアドバイスも持っているはずだ。

一方で、政界を去ってからの経歴というお荷物もついてくる。たとえば、2021年に破綻した金融会社グリーンシル・キャピタルへの関与などだ。

そしてブレグジット国民投票後、その多くが2019年の総選挙に選出された保守党議員らは、キャメロン氏の復帰をどう見ているのだろうか?

「戦略的な失策」
ブレグジット後の、多くは2019年に当選した保守党議員の多くにとって、キャメロン卿はそれほど大きな存在ではない。EU残留を支持し、緊縮財政を実施した元首相は、多くの保守党議員とはいささか異なる存在だ。

最大野党・労働党の議員たちも、キャメロン氏の復帰に感心していない。

キャメロン氏の復帰について、「ぼうぜんとしてマーマレードを落としてしまうほどの大ニュースだからといって、それが良いアイデアとは限らない」と話す議員もいた。

つまり、これは「保守党政権13年間の失敗の発端となった首相を呼び戻すことで、与党が着地しようとしていた変革のメッセージを打ち消すという大きな戦略的失策」だと言うのだ。

確かについ1カ月ほど前、スーナク首相は自らを変革の候補者として描いていた。そのために、キャメロン氏のような人物と自分は対照的なのだと述べていた。

ルワンダ移送計画
そして、スエラ・ブラヴァマン前内相は今後どうなるのだろうか?

ブラヴァマン氏に忠実な人々は、これで終わりでは決してないと言う。

最高裁は15日、欧州から英仏海峡を渡ってきた亡命希望者の一部を東アフリカのルワンダへ移送する政府の計画について判断をくだす。

もし政府内の多くの人が予想しているように、閣僚側が敗れ、最高裁がノーと言えば、ブラヴァマン氏はイギリスが欧州人権条約から脱退すべきだと主張することになるだろう。

ある幹部議員は、「これはブレグジット2.0のようなものになる」とはと私に語った。ブレグジットと同じように、保守党を分断する可能性があるということだ。

ブラヴァマン氏はいつか保守党党首になりたいと考えているだろう。13日夜には、ブラヴァマン氏を支持する議員らが議会で会議を開いた。

何とも大変な一日だった。

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ブレグジットリビア介入、対中関係強化……キャメロン新外相の首相時代を振り返る

英国で2010年から16年まで首相を務めたデービッド・キャメロン氏が新たな外相に起用されたことを巡り、欧州連合(EU)の高官や加盟国首脳らは、対英交渉の窓口により現実主義的な人物が登場したとおおむね歓迎している。

キャメロン氏は、英国のEU離脱の是非を問う16年の国民投票を提唱。EU残留を訴えたが、離脱支持が多数となった結果を受けて首相を辞任した。

あるEUの外交官は、強硬なEU離脱派ではなかったキャメロン氏の外相就任について、20年に英国がEUを離脱して以来、EUと英国の関係正常化が続いていることを表していると評価した。

この外交官は「われわれの関係において現実主義がイデオロギーを克服する流れが固まったと期待しようではないか」と付け加えた。

別のEU外交官も、キャメロン氏が政治の表舞台から7年遠ざかっていた点が未知数となる部分はあっても、彼は現実主義者という側面が強いと感じていると述べた。

オランダのルッテ首相はX(旧ツイッター)に「デービッド・キャメロンの(政治活動)復帰を歓迎する」と投稿し、フランスとドイツ、オランダ、アイルランドの外相はオンラインで祝意を表明した。

EUと英国は現在、電気自動車(EV)を巡る貿易取引に関税を適用しない方向で合意を目指しているほか、北大西洋条約機構NATO)や主要7カ国(G7)の枠内で緊密な協力関係を築きつつある。

13日の内閣改造でイギリスの内相となったジェイムズ・クレヴァリー氏は、自身の流儀で職務に当たると約束した。

内相は政府で最も重要な役職の一つだ。警察や移民、そして国家安全保障にも責任を負う。

前任のスエラ・ブラヴァマン氏のレトリックから距離を置きたいかという質問に対し、クレヴァリー氏はこう答えた。

「私は、イギリス国民と私たちの利益を最も守れると思う方法でこの仕事をするつもりだ」

クレヴァリー氏の目の前には仕事が積みあがっている。

一番上にあるのは、ブラヴァマン氏が残していった親パレスチナ派のデモに関する議論だ。イギリスではロンドンを中心に、イスラエルによるガザ空爆に抗議する大規模な集会が毎週末、行われている。首相官邸は、デモ行進を禁止し、テロを賛美する人々の訴追を容易にするため、警察権限を見直すことを即座に望んでいるとみられている。

しかし事はそう簡単にはいかない。抗議活動の禁止を容易にすれば、集会の自由を損なっているとして法廷闘争が起きることはほぼ間違いない。集会の自由は、欧州人権条約で認められ、イギリスの法に組み込まれている権利だ。

抗議活動の禁止は、「国家安全保障上の利益」になるか、「深刻な公的秩序の乱れ」を阻止する時に限り合法とされている。

大規模な抗議活動を取り締まる警察幹部らは、いつ、どこで個人を逮捕するかは運用上の問題だと主張するだろう。

また、治安部隊に抗議参加者をヘイト(憎悪)犯罪の疑いで逮捕させれば、公的秩序が乱れる可能性がさらに高まるリスクもある。

移民問題
15日には、欧州から英仏海峡を渡ってきた亡命希望者の一部を東アフリカのルワンダへ移送する政府計画について、最高裁判所が判断を示す。クレヴァリー氏は、内相就任からわずか2日でこの問題に対処にしなければならない。

もし最高裁がこの計画を阻止し、内務省が負ければ、クレヴァリー氏はただちに危機に直面するだろう。

たとえ政府側が勝利したとしても、ルワンダに送られまいとする亡命希望者たちが個別に司法に訴える可能性がある。

クレヴァリー氏は、リシ・スーナク首相から「公約を守り、(不法移民の)ボートを止め、イギリスの人々を守り、誰もが安全を感じながら暮らせるよう」にしてほしいと明確に伝えられたと話した。

今年に入ってから、2万6000人以上が英仏海峡を渡った。これは昨年に比べてかなり少ないが、イギリス政府は、密入国業者を止める最善の手段は東アフリカへ移送すると脅すことだと考えている。

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英首相、発言が問題視された内相を解任 後任はクレヴァリー外相、新外相はキャメロン元首相
スーナク英首相、内相への信頼変わらず 親パレスチナ・デモ対応で警察批判めぐり
新内相はまた、崩壊している亡命システムも引き継いだ。イギリスでは現在、17万5000人が申請の結果を待っている、また、数万人がなお、政府が提供するホテルで暮らしており、1日当たり800万ドルの経費がかかっている。

クレヴァリー氏にとって差し迫ったジレンマのひとつは、こうした人々をホテルから他の宿泊施設に移すとする内務省の計画の一部として、エセックス州ブレーンツリー近郊にあるウィザースフィールドの旧王立空軍基地に、1700人の独身男性移民を収容する案が含まれていることだ。

ここはクレヴァリー氏の選挙区であり、同氏はこれまで基地の使用に反対してきた。

クレヴァリー氏の流儀は、ブラヴァマン氏とは大きく異なる。外相時代、クレヴァリー氏は冷静で外交的な人物に見えた。そして外相という仕事を愛していた。以前の内閣改造で国防相になる可能性が示唆されたとき、クレヴァリー氏は「もし解任されたら、私のオフィスのフローリングに爪の跡が残るだろう」と言っていた。

次の選挙に向けて、犯罪と刑罰に厳しい姿勢を示そうとする政府の決意を反映させるため、クレヴァリー氏にはこれまでとは違ったアプローチが必要だろう。

#イギリス(スナク内閣・人事・ブレーバーマン内相更迭・クレバリー外相→内相・BBC「課題:デモの取り締まりや移民問題」)

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