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埼玉県所沢市の男性患者を家族の同意なく、東京 八王子市の精神科病院「滝山病院」に入院させたなどとして書類送検された所沢市の職員らや病院の当時の院長について、検察は不起訴にしました。

所沢市の職員ら7人と滝山病院の当時の院長の合わせて8人は2018年にうその文書を作成して、家族の同意を得ないまま所沢市の50代の男性患者を入院させたうえ、長期間退院できなくしたとして、虚偽有印公文書作成などの疑いでことし8月に書類送検されました。

8人について、さいたま地方検察庁川越支部は11月30日付けで不起訴にしました。

検察は不起訴にした理由を明らかにしていません。

#法律(精神科病院「滝山病院」・所沢市職員ら/当時の院長・虚偽有印公文書作成罪など)

鮫島 私も朝日新聞に長くいましたけれど、病理の根本原因は明らかで、新聞社の古い「縦割り」制。これに尽きる。これが弊害になって、新聞社の命であるはずの報道を歪めてしまっている。

泉 ほう、縦割りですか。

鮫島 ええ、よく何らかの分野の「専門記者」とか、偉そうな肩書が付いてる記者がいるじゃないですか。これが魔の手でね。新聞社の言う「専門」ほどいい加減なものはない。

種明かしをすると、子育てや社会保障の専門を名乗っている記者は、単に厚生労働省と仲良しなだけ。厚労省の役人に知り合いがたくさんいれば、「私は社会保障の専門記者だ」と会社内外で威張るわけです。

外務省や防衛省に知り合いが多ければ「私は外交防衛の専門記者だ」となるし、経済の専門記者は財務省金融庁に知り合いがいっぱいいる。ただそれだけにすぎないのですが、問題はその省庁にいる「お友達」が言ってることを、自称・専門記者が疑いもせずにそのまま書いてしまうこと。すぐ役人に騙されるんです。役人のほうは、利用しようと思って付き合ってるだけのことが多い。

鮫島 大手の新聞社は、いまだこういった「縦割り」で動いていて、国民目線で社会を横から串刺しにして見る、ということが全くできない。だから、「防衛力強化よりも少子化対策のほうが重要だ」という横断的な視点から論評できないのです。

「国民みんなの幸せのために何が最善か」という観点でジャーナリズムをやっている人は今の新聞社では少数派です。そこに、泉さんが感じる違和感の原因があるように思います。

みんな、自分がいる「縦」の枠組みの中でだけ生きてるんです。だからコロナ対策の報道も腰が引けてしまう。厚労省感染症の専門家に気に入られることが専門記者としての地位を高めると思っているから、常に官僚や専門家の言いなりになる。

本来ジャーナリストは専門家である必要なんかない。専門家に知識で負けてても構わない。権力を監視するプロなんだから。庶民の代表として、知識がなくても堂々と「わかりません、説明してください」と問うのが、本当のジャーナリストです。

鮫島 私は2021年に退社するまで25年以上朝日新聞にいましたから、記者の質がどんどん低下していくのを目の当たりにしてきました。政治報道で言えば、本気で政治家に怒ったり、「国民のためにこういう政策をやるべきだ」と思っている記者が、ほとんどいなくなってしまったんですね。

残念ながら、朝日新聞の記者の8割以上は、そもそもやりたいことがないし、保身しか考えていない。「自分が出世したい」とか、「社内の立場を守りたい」と考える人たちにとっては、抗議がくるような原稿はリスクでしかないんです。本当に訴えたいことがあればリスクを背負ってでも闘うはずですが、そもそも伝えたいことがないから、リスクを負う勇気も持てない。

#泉房穂 (鮫島浩 「『専門記者』は省庁に知り合いがたくさんいるだけ」「大手の新聞社は『縦割り』で動いていて国民目線で社会を横から串刺しにして見るということが全くできない」)

泉 私なんか18歳までド田舎育ちですやん。それで東大入って最初に驚いたことは、みんな全然頭が良くないこと。ビックリしました。脳みそが動いてないんです。

過去問をいっぱい解いてきたから、処理能力は高いです。でも、自分の目で見て、耳で聞いて、脳みそを動かすことができない。単に上手に作業してるだけ。上手に作業して誤魔化すのが上手なんです。そういう人たちが、こぞって財務省とか厚労省に行っている。

彼らは、受験を突破する技術は高いかもしれないけど、それを賢さとは言わないでしょ。賢さが何かというと、本質を見抜く力、時代を切り開く力です。彼らにそれがあるかといったら、全員が全員とは言いませんが、ほとんどありません。

鮫島 私はそんなに必死で勉強したわけじゃないけど、国家公務員Ⅰ種の1次筆記試験に受かってるんです。その話を財務省とかの役人にすると、平静を装ってるけど嫌がっているのがわかります。

泉 キャリア官僚になるための、世間では「難関」と言われる試験ですからね。

鮫島 ええ。なぜ記者が権力に弱くなってしまったかというと。実は、東大から記者になった人が、朝日新聞にいっぱいいるんですよ。彼らは、大学時代の成績で、大蔵省に行った人に負けている。最初から引け目があるんです。外交官になりたいけどなれないから記者になった。大蔵省に入りたいけど入れないから記者になった。大学院に残ったけど学者になれなかったから記者になった。そのようなコンプレックスを持った記者がゴロゴロいますよ。

医師を取材する科学部の記者だって、医師になりたかったけれどなれず、でも理科系にいたから科学部の記者になった、という人が多いです。そういう記者は医師にペコペコして、「自分は馬鹿と思われたくない」一心でゴマをする。「僕はよくわかっているから認めてください」という姿勢で取材をするから、医師の言ってることを垂れ流す。

#泉房穂「東大入って最初に驚いたことは、みんな全然頭が良くないこと」

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泉 やはり吉本興業と組んでいるのは強いでしょう。吉本のトップが維新支持だから、吉本芸人はテレビでやたら維新のことを褒めますやん。吉本の関係者と食事すると「泉さんに維新を批判されたら困ります」と言われますもん。

鮫島 大阪市長大阪府知事と大阪のポストを維新が取ったことが大きい。

泉 大きいと思いますね。まあ、維新を政党としてどう見るかは評価が分かれますが、それまでの「ザ・自民党政治」からの転換を図り、古い政治vs.新しい政治という構図を作った。そこが、テレビ的にも見せやすかったのでしょう。

鮫島 泉さんも私と同様にジャーナリズムの世界に身を置いていたので、インターネットがどう情報伝達のあり方を変えたか、注意深く観察しているのだと思います。

いまは明らかに、権力者と仲良くなって情報を取るという、昭和の取材手法が通用する時代ではありません。それよりも、ジャーナリスト自身が発信者として影響力を持って、情報を引き寄せる時代になっている。

自分の感性を研ぎ澄ませて、問題意識をバーンと世に発信する。そうすると、見ている人が「この人ならわかってくれる。この人に聞いてもらいたい」と思って情報を提供する。いま求められているのは、磁石のように情報を吸い寄せる力。

発信力がないと情報が集まらない時代になっています。

泉 同感です。自分がツイッターをやっていて実感するのは、やっぱり受け手はよく見ているということ。私の強みは、現職の明石市長として実際にやったこと、その実績なんです。抽象的な話ではなくて、「明石ではこうやりました。そしたらこんな結果になりました」と実績で語る。情報の受け手は、欠点も含めて発信者のトータルの人格を見ている。その中で、情報の信用度も測るわけですが、何よりも説得力を持つのは「実績」や「結果」だと実感しています。

鮫島 さらに言えば、自分をさらけ出すことでようやく信用されるんです。「自分はこういう価値観で社会を見ている」とさらけ出した上で、だからこの問題を自分はこう考える、というところまでパッケージで示さないと信用は得られません。新聞が「客観中立」と言いながら両論併記しかしないのは、自分の立場を鮮明にして批判されるのを恐れているからですよ。だいたい何を取材するのか、どの記事を大きくするのかと判断する時点で「主観」が入っているんです。それを誤魔化して、安全地帯から「客観中立」なんて言う新聞が信用されるはずがない。

泉 テレビや新聞の「客観中立」というウソは、ネットメディアの登場により、完全にバレてしまいましたよね。でも中にいる人たちはなかなか変わろうとしない。

鮫島 それも保身ですよ。いままで通りやったほうが楽だ、俺はそれで逃げ切れる、と思っている人たちが経営の中枢にいるからです。

#泉房穂「吉本のトップが維新支持」
#泉房穂 (鮫島浩 「『自分はこういう価値観で社会を見ている』とさらけ出した上で、だからこの問題を自分はこう考える、というところまでパッケージで示さないと信用は得られません」)

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#アウトドア#交通