タイ経済は「危機」ではなく、景気刺激策で対応できず=中銀総裁 https://t.co/gSyJoVNslV
— ロイター (@ReutersJapan) January 24, 2024
タイ中央銀行のセタプット総裁は23日、ロイターに対し、同国経済はセター首相が言うような「危機」ではなく、応急的な景気刺激策で対応すべき状態ではないとの考えを示した。
首相は経済が危機的状況だとして、看板政策であるデジタル通貨給付の必要性を強調するとともに、今月はセタプット総裁に直接会って現行2.50%の政策金利を引き下げるよう促していた。
セタプット氏は、現在の政策金利はおおむね「中立的」であり、タイ経済はデフレ的状況にも直面していないと指摘。「長期的な潜在成長率を引き上げたいなら構造的な対応が必要になる。生産性を向上させなければならない。しかし、それを達成する方法は、単に短期的刺激策のようなタイプの措置を講じることではない」と語った。
経済の現状については「回復しているが、予想より遅いペースだ。これは危機と同じではない」と述べた。
中銀は昨年11月の直近政策会合で政策金利を据え置いており、次回会合は2月7日に予定されている。
#タイ(中央銀行セタプット総裁「同国経済はセター首相が言うような危機ではなく、応急的な景気刺激策で対応すべき状態ではない」「現在の政策金利はおおむね『中立的』であり、タイ経済はデフレ的状況にも直面していない」「長期的な潜在成長率を引き上げたいなら構造的な対応が必要になる。生産性を向上させなければならない。しかし、それを達成する方法は、単に短期的刺激策のようなタイプの措置を講じることではない」「経済の現状については回復しているが、予想より遅いペースだ。これは危機と同じではない」)
タイ首相、経済「危機的状況」 中銀総裁との相違鮮明 https://t.co/zdSmIdJYUY
— ロイター (@ReutersJapan) January 24, 2024
タイのセター首相は24日、タイ経済は危機的状況にあると指摘し、デジタル通貨給付措置に加えて一段の景気対策を打ち出す方針を示した。
財務相を兼任するセター首相は「経済がうまくいっておらず、危機的状況にあると確認する」と記者団に述べた。自身の見解に中央銀行が同意しなくても構わないとした。
首相は、インフレが落ち着いてきたにもかかわらず中銀が利下げしないことに不満を持っている。今月10日にはセタプット中銀総裁と会談し、高金利と経済状況について懸念を伝えた。
財務省は23日、今年の経済成長率予想を3.2%から2.8%に下方修正した。
一方、セタプット中銀総裁は、タイ経済はセター首相が言うような「危機」ではなく、応急的な景気刺激策で対応すべき状態ではないと23日にロイターに語っている。
#タイ(セター首相「経済がうまくいっておらず、危機的状況にあると確認する」「中央銀行が同意しなくても構わない」・ロイター「首相は、インフレが落ち着いてきたにもかかわらず中銀が利下げしないことに不満を持っている。今月10日にはセタプット中銀総裁と会談し、高金利と経済状況について懸念を伝えた」)
タイ最大野党の前党首、憲法裁が議員資格認める 選挙法違反せず https://t.co/OdWHIZ8nxu
— ロイター (@ReutersJapan) January 24, 2024
タイ憲法裁判所は24日、最大野党「前進党」のピター前党首は選挙関連法に違反していないとして、下院議員資格を認める判決を言い渡した。
今回の決定は前進党に追い風となるが、急進派の同党を標的とした別の訴えについて、来週判断が下される。
前進党は昨年の総選挙で第1党となったが、ピター氏は軍と手を組んだ議員らによって首相指名を阻まれた。
選挙管理委員会はピター氏がメディア会社の株式を所有したまま立候補したのは選挙規則に反するとして憲法裁に議員資格の剥奪を勧告していた。
しかし憲法裁は同氏が株を保有していた企業は放送権を持たず、マスメディア組織とみなされるべきではないとした。
憲法裁は前進党の不敬罪改正計画が「国王を元首とする民主体制を転覆させる試み」に等しく憲法違反との訴えについて、来週判断を示す。
#タイ(憲法裁判所「最大野党『前進党』ピター前党首が株を保有していた企業は放送権を持たず、マスメディア組織とみなされるべきではない」「選挙関連法に違反していない」「下院議員資格を認める」)
#東南アジア