BBCニュース - ギリシャ、同性婚を合法化 正教会の国で初https://t.co/bGLmJcPkXf
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) February 16, 2024
ギリシャは15日、キリスト教正教会の信者が多数を占める国として初めて、同性婚を合法化した。
この日の議会で、同性婚を認める法案が賛成176、反対76で可決された。同性カップルの養子縁組も、法的に認められることになった。
キリアコス・ミツタキス首相は成立した新法について、「深刻な不平等を大胆に撤廃する」ものだと述べた。
この法案は国内を二分し、影響力の大きい正教会の主導で激しい抵抗運動が起きた。首都アテネのシンタグマ広場では、教会の主張を支持する人たちが法案に抗議する集会を開き、横断幕を掲げたり十字架を手に持ったりした。祈りをささげ、聖書の一節を口ずさむ人もいた。
ギリシャ正教会トップのイエロニモス大主教は、同性婚の合法化は「祖国の社会的結束を腐らせる」ものだと批判した。
法案の可決には、議員300人の単純多数による支持が必要だった。
ミツタキス氏は法案を支持したが、議会で過半数を確保するためには野党の支持が不可欠だった。同氏が率いる中道右派の与党から、数十人が反対に回っていた。
ミツタキス氏は採決前の討論で、「見えない存在だった人々がようやく、私たちの周りで見えるようになる。そうした人々によって、多くの子どもたちがやっと、ふさわしい居場所を見つけられるようになる」と主張。
「この改革は、多くの人の生活から何も奪わずに、この国の仲間たちの生活をよりよくする」と訴えた。
「歴史的瞬間」とLGBTQ団体
ギリシャのLGBTQ(性的少数者)団体は、今回の可決を歓迎している。同性の親たちのグループ「レインボー・ファミリーズ」のステラ・ベリア代表は、「歴史的な瞬間だ」、「歓喜の日だ」とロイター通信に話した。
欧州連合(EU)では、加盟27カ国のうち15カ国がすでに同性婚を合法化している。全世界では35カ国が同性婚を認めている。
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