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海上自衛隊の艦艇が29日にベトナムに寄港し、中国が南シナ海で海洋進出の動きを強めるなか、日本としてベトナム海軍との連携強化をいっそう進めるねらいがあるとみられます。

海上自衛隊護衛艦「すずなみ」は29日朝、練習艦「しまかぜ」とともにベトナム北部の港湾都市ハイフォンに寄港し、現地でハイフォン市が主催する歓迎式典が開かれました。
艦艇には、海上自衛隊の幹部候補生を含むおよそ430人が乗っていて、海上自衛隊第1練習隊司令の柳原誠1等海佐は「ベトナム周辺の地域は非常に重要な地域だ。これまでもベトナムとは、さまざまなレベルで協力してきたが、さらに進めていきたい」と述べました。

日本は南シナ海で海洋進出を強める中国の動向も念頭に、ベトナムとの関係を強化していて、2023年11月には、両国の関係を「包括的戦略的パートナーシップ」に引き上げることを確認しています。

また、安全保障分野での連携を強化するため、防衛当局間の交流拡大や防衛装備品の移転に向けた協力の推進で一致していて、日本としては、今回の寄港を通じてベトナム海軍との連携強化をいっそう進めるねらいがあるとみられます。

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