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アメリカで法的な手続きを経ずにメキシコとの国境を越えて入国を試みる人が急増する中、秋の大統領選挙を見据えてバイデン大統領とトランプ前大統領がそれぞれ、南部テキサス州の国境沿いを視察しました。

アメリカでは、法的な手続きを経ずにメキシコとの国境を越え入国を試みて拘束される人が3年連続で過去最多を更新していて、バイデン大統領は29日、南部テキサス州の国境沿いを訪れ現地の状況を視察しました。

このあと、バイデン大統領は演説で、議会上院で野党・共和党の反対で暗礁に乗り上げている、国境管理を強化するための法案について「私たちは前に進む時だ。反対している議員たちは政治を脇に置き、国民のために可決する必要がある」と述べました。

そして、法案への反対を呼びかけているトランプ前大統領に対し「法案を阻止するよう議員に言うよりも協力すべきだ」と訴えました。

一方、トランプ氏も同じ時間帯にテキサス州の別の国境沿いを視察し、自身が大統領だった当時は厳しい移民政策によって問題はなかったとしたうえで「3年前、われわれは史上最も安全な国境を手に入れた。これはバイデン大統領がもたらした侵略だ」と批判しました。

国境管理が争点の一つとなる秋の大統領選挙を見据えて、バイデン大統領とトランプ氏がみずからの主張をアピールし合う形となりました。

私邸への機密文書持ち出し事件で起訴されたトランプ前米大統領は29日、フロリダ州の連邦地裁に提出した資料で、11月の大統領選に向けた選挙活動を理由に、年内は公正な裁判が望めないと主張した。

同事件の初公判は5月20日に設定されていたが、3月1日に日程変更に関する手続きが開かれる。

トランプ氏の弁護団は「年内に憲法と整合的な方法で公正な裁判を行うことはできない」としながらも、今年8月12日に初公判を開くことを提案した。

検察側を率いるジャック・スミス特別検察官は、7月8日の初公判を求めた。

トランプ氏は40件の起訴内容について無罪を主張している。

大統領選で共和党の最有力候補である同氏は他にも3件の刑事裁判を抱えており、全ての裁判について引き延ばしを狙っている。不倫相手に支払った口止め料に絡む業務記録改ざん事件の初公判は3月25日に開くことが決まっているが、他の3件の公判開始時期は不透明なままとなっている。

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トランプ氏はいずれの裁判も大統領選後まで先送りさせようと努めている。

#米大統領

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