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労働省が11日発表した3月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)で0.2%上昇となった。伸びは2月の0.6%上昇から鈍化し、ロイターがまとめた市場予想(0.3%上昇)も下回った。

サービス価格の上昇が財(モノ)の価格の下落によって相殺されており、インフレ再加速懸念を和らげる可能性がある。

3月の前年同月比は2.1%上昇。2月は1.6%上昇だった。

FWDBONDSの主任エコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「PPIでインフレが悪化していないことが示された」とし、「政策担当者はインフレの道筋を示す経済指標を待ちながら、警戒を続けることができる」と指摘。

キャピタル・エコノミクスの北米チーフエコノミスト、ポール・アシュワース氏も「デフレーションのペースは鈍化しているが、インフレ再燃を巡る懸念は行き過ぎのようだ」と述べた。

サービスの価格は0.3%上昇。2月も0.3%上昇だった。証券売買の仲介手数料や、投資助言および関連サービスの費用が3.1%上昇した。ポートフォリオ管理手数料は0.5%上昇した。

専門・商業用機器卸売、投資銀行、コンピュータハードウエア、ソフトウエア、消耗品小売の価格も上昇した。航空運賃は2月の2.7%上昇に続き、2.2%上昇した。

一方、ホテルなどの宿泊料金は3.8%下落した。健康保険・医療保険は0.2%上昇した。
財の価格は0.1%下落した。2月は1.2%と大きく上昇していた。ガソリン卸売価格が3.6%下落したほか、卵、炭素鋼スクラップ、ジェット燃料、生鮮果物も下落した。

加工鶏肉価格は10.7%上昇した。生鮮野菜や乾燥野菜、家庭用電力、自動車の価格も上昇した。

変動が大きい食品とエネルギー部門を除いたコアの財価格指数は0.1%上昇。2月は0.3%上昇だった。

食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は0.2%上昇した。2月は0.3%上昇だった。前年同月比では2.8%上昇。2月は2.7%上昇していた。

アメリ労働省は、11日、3月の卸売物価指数を発表し、前の月と比べ0.2%の上昇となり、市場予想をわずかに下回りました。

卸売物価指数は、企業の間で取り引きされるモノやサービスの価格の指数でインフレの動向を示す経済指標の1つです。

アメリカでは、10日に発表された先月の消費者物価指数は、市場予想を上回って円安が加速しており、今回の統計を受けた市場の反応に関心が集まっています。