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イスラエルの国家安全保障顧問がガザでの戦争があと7か月続く可能性があると述べた週に、バイデン大統領が今すぐに終わらせるべきだとして、段階的な人質停戦協定の詳細を初めて提示し、それをイスラエルの2つの長期的な安全保障上の勝利、すなわちイスラエル人の北部の自宅への帰還とサウジアラビアとの正常化への道筋に結び付けていることは興味深い。

私たちはガザであまりにも多くの苦しみと破壊を目撃しました。もうやめる時です。
私は@POTUS氏の取り組みを歓迎し、すべての関係者に対し、停戦、人質全員の解放、妨げられることのない人道支援のアクセスの保証、そして最終的には中東における永続的な平和のためにこの機会を捉えるよう奨励します。

新たな人質合意が交渉のテーブルに上がった今、ハマスはこの合意を受け入れなければならない。そうすれば、戦闘は停止し、人質は解放されて家族の元へ戻り、ガザには人道支援が大量に供給されることになる。

我々が長らく主張してきたように、我々全員が正しい措置を講じる用意があれば、戦闘の停止は恒久的な平和へと変わる可能性がある。この機会を捉え、この紛争を終わらせよう。

バイデン米大統領は31日、イスラエルパレスチナ自治区ガザを巡り人質解放と引き換えに戦闘休止を提案したと明らかにし、イスラム組織ハマスに対し新たな提案に同意するよう呼びかけた。

ハマスは同提案を「前向きに」受け止めていると表明した。

バイデン大統領が明らかにした新たな提案は3段階で構成。第1段階は6週間の戦闘休止で、この期間はイスラエル軍はガザから撤退し、高齢者や女性を含む人質が数百人のパレスチナ囚人と交換される。

第2段階ハマスイスラエルは敵対行為の恒久的停止の条件について交渉。バイデン大統領によると、交渉が続く限り戦闘休止は継続される。第3段階ガザ地区の大規模な復興計画などを策定する。

バイデン大統領によると、この提案はカタールを通してハマスに伝えられた。

これを受けイスラエル首相府は、政府が交渉担当者にガザ停戦合意を提示する権限を与えたとする声明を発表。同時に「人質全員の帰還とハマスの軍事、政治力の破壊を含む全ての目標が達成されるまで戦争は終結しない」とも表明した。

米当局者によると、この計画では、各段階は42日間続くことになる。

一方ハマスは、イスラエル側が明確に合意へのコミットメントを表明すれば、恒久的な停戦やガザ地区からのイスラエル軍の完全撤退、ガザの再建、避難民の帰還、人質交換合意の履行に基づくあらゆる提案に前向きかつ建設的な態度で対応する用意があるとの意思を表明した。

この立場表明は、ハマス方針転換を示している。

アメリカのバイデン大統領は、イスラエルイスラム組織ハマスに対し、戦闘休止などに向けて新たな提案を行ったことを明らかにしました。
ガザ地区で人道状況の悪化も続く中、交渉が進むかが焦点です。

アメリカのバイデン大統領は、31日、イスラエルハマスに対し、戦闘休止などに向けて新たな提案を行ったと明らかにし、受け入れるよう求めました。

提案は3段階に分かれ、
▽第1段階では6週間、戦闘を休止し、イスラエル軍ガザ地区の人口密集地から撤退するとともに、収監しているパレスチナ人を釈放する代わりにハマス側が女性や高齢者などの人質を解放するとしています。

▽第2段階では恒久的な停戦や残りの人質全員の解放を進めること、

▽第3段階では復興計画の開始などが含まれているということです。

これについてハマス、「イスラエルが提案を実行すると明言するならば、いずれの提案にも積極的かつ建設的に応じる用意がある」として、肯定的な受け止めを発表しました。

またイスラエル首相府は、「ネタニヤフ首相は人質の解放とハマスの壊滅という目標が達成されなければ戦争は終わらないとしている。条件をつけて段階的に移行するという提案はこうした原則を維持することを可能にする」などとしています。

ただ、パレスチナのメディアは、1日未明もガザ地区中部の難民キャンプへの攻撃で多数のけが人が出ていると伝えているほか、これまでの死者は3万6284人となり、人道状況の悪化も続く中、今後、交渉が進むかが焦点です。

イスラエル「人質解放とハマス壊滅の原則維持は可能」
イスラエルの首相府はバイデン大統領の演説のあとに声明を出し「ネタニヤフ首相は交渉団に人質解放という目標を達成するための提案を示す権限を与える一方で、人質の解放とハマスの壊滅という目標が達成されなければ戦争は終わらないとしている。条件をつけて段階的に移行するというイスラエル側の提案はこうした原則を維持することを可能にする」などとしています。

ハマス「肯定的に受け止めている」
イスラム組織ハマスは31日、アメリカのバイデン大統領が演説で言及した提案について「肯定的に受け止めている」とする声明を発表しました。

声明ではイスラエルが提案を実行すると明言するならば、恒久的な停戦やイスラエル軍ガザ地区からの完全な撤退、避難民の帰還などに基づくいずれの提案にも、積極的かつ建設的に応じる用意がある」としています。

国連事務総長「平和に向けた合意を強く望む」
アメリカのバイデン大統領が演説で言及した提案について、国連のグテーレス事務総長は31日、「これが恒久的な平和に向けた当事者間の合意につながることを強く望む」とするコメントを出しました。

イスラエルのガザ攻撃に対する人道的対応に取り組むため、ヨルダンは6月11日にエジプトおよび国連との緊急国際会議を主催する。
ヨルダン王室が31日にXへの投稿で明らかにした。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・237目②)

フランスのマクロン大統領は6月1日までに、パレスチナを国家として承認する用意はあるものの、パレスチナ自治政府が「必要な改革を実行」した後のみの措置になるとの基本姿勢を明らかにした。

フランス大統領府によると、パレスチナ自治政府アッバス議長との電話会談でこの旨を説明した。マクロン氏はまた、アッバス氏に対しパレスチナイスラエルのための「共通ビションと安全保障」に関するフランスの関与を強調したという。

欧州では最近、アイルランドノルウェーやスペインがパレスチナ国家の承認に踏む込む動きが出ている。

マクロン大統領はアッバス議長との電話会談を持つ前の先月28日、「フランスにタブーはない」とし、「パレスチナ国家を承認する準備が十分にできている」との見解も示していた。

その上で、承認は有益な時期になさなければならないと考えるとし、この時期はパレスチナイスラエルが共に関与するプロセスの一環となる頃合いになると主張。「感情に左右された決定を私は下さない」とも述べた。

イスラエルパレスチナ自治区ガザ地区での戦闘終結後、自治政府がガザに戻って統治する案には反対している。ガザや同じパレスチナ自治区ヨルダン川西岸を合わせたパレスチナ国家の樹立にも反発している。

米国は将来的に独立したパレスチナ国家像の一環として改革を果たした自治政府が両自治区の統治に当たる案を推している。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・238目①)