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英国のスナク首相(保守党)と野党・労働党のスターマー党首は4日、7月4日の総選挙に向けて初の討論会に臨み、英経済をどのように活性化させるかを巡って激論を交わした。スナク氏は、労働党が政権を獲得した場合に増税を望んでいるなどとして批判した。

スナク氏が景気を刺激する計画があるのは自分だけだと主張する一方、スターマー氏は14年間にわたる経済的混乱の責任は保守党にあると主張。両者ともこれまでの選挙選の路線に沿った発言に終始した。世論調査によると、総選挙では労働党の圧勝が見込まれる。

討論会では、生活費危機、公的医療サービスにおける待機者数の増加、移民の削減にどう取り組むかについて論戦となった。

目新しい解決策は示されなかったが、討論会の直後に行われた調査では、討論会の勝者はスナク氏との回答が多かった。

スナク氏は、労働党には「全ての人の税金を2000ポンド(2550ドル)引き上げる」以上の計画はないと強調。「スターマー氏は、使途を明言しないまま白紙の小切手を渡すよう求めている。不確実な時代に不確実な首相を持つ余裕はない」と訴えた。

イギリスで来月行われる総選挙に向けて初めてのテレビ討論会が行われ、与党・保守党を率いるスナク首相と最大野党・労働党のスターマー党首が経済政策などをめぐって激しい論戦を繰り広げました。

イギリスでは来月4日に総選挙が行われる予定で、最新の世論調査の支持率で最大野党の労働党が与党の保守党を大きくリードし、14年ぶりの政権交代が現実味を帯びています。

投票までちょうど1か月となった4日の初めてのテレビ討論会では、保守党を率いるスナク首相が、就任後にインフレ率を下げたとアピールし「この選挙は未来を選ぶものだ。私は減税を続けることを明確にしているが、労働党増税するだろう」と主張しました。

一方、労働党のスターマー党首は、みずからが裕福ではない家庭の出身だと強調したうえで「首相は国民の状況をよく理解していない」と述べ、増税の対象は富裕層やエネルギー企業などに限ると説明しました。

また、不法入国者をアフリカのルワンダに強制的に移送する政策について、スナク首相は総選挙後に最初の便が出発するとして「私が首相のままなら飛行機は離陸し、抑止力となるだろう。あなたはどうするつもりか」と問いかけました。

これに対しスターマー党首は「私はかつて検察官として、国境を越えて活動する犯罪組織を取り締まっていた。こうした組織の撲滅は可能だ」と述べ、予算を密航業者の摘発に振り向ける考えを示しました。

大手調査会社による視聴者を対象にした調査では、勝ったのはスナク首相と答えた人が51%、スターマー党首とした人は49%で、ほぼ互角の結果となりました。

2回目のテレビ討論会は、今月26日に行われる予定です。

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エリザベス英女王の後継として2022年に即位したチャールズ国王の肖像が描かれた新紙幣の流通が5日、英国内で始まった。

イングランド銀行(英中央銀行)が発行する5ポンド、10ポンド、20ポンド、50ポンドの新紙幣に国王の肖像が描かれる。エリザベス女王が描かれた既存の紙幣も流通を継続する。

中銀は「このアプローチは、変更による環境と財政への影響を最小限にとどめることを目指す王室の指針に沿ったものだ。市中では国王の新紙幣を徐々に目にすることになる」と説明した。

英国では近年、デビットカードや電子決済が好んで使われ、現金利用は急減している。英小売協会(BRC)によると、14年に店舗で半分以上を占めていた現金利用が、新型コロナ禍関連の規制などで21年には15%に減少し、22年は19%となった。

中銀のベイリー総裁は「社会の需要がある限り、われわれは紙幣を提供していく」と述べた。

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