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インドのモディ首相は9日、大統領官邸での宣誓式を終えて正式に3期目の政権を始動させた。先の下院選挙で圧勝が予想された与党連合は、実際に思ったほど議席を伸ばすことができず、政権のかじ取りはこれまでよりも難しくなりそうだ。

モディ氏はインドの高度成長と国際的な地位向上を実現した半面、雇用や物価、格差の問題などで国民の間に不満が広がっていることが、今回の選挙結果で浮き彫りになった。

専門家によると、こうした課題に対処していく上でモディ政権は今後、地域政党や野党などとの対話を通じて合意を形成する政治姿勢が求められる。

また連立与党のパートナーが多数派を握る州から開発予算の配分増加を迫られたり、モディ氏の属するインド人民党(BJP)が党勢挽回のために福祉予算拡充を要求したりする可能性が出てくることから、財政規律を維持できるかどうか懸念されるとの声も聞かれた。

戦略国際問題研究所(CSIS)のリック・ロッソー氏は、連立与党のパートナーの行動が読みにくくなり、場合によってはBJPの意向に反するケースが出てくるかもしれないと警告した。

シティ・リサーチのチーフエコノミスト、サミラン・チャクラボーティー氏はモディ政権の政策について、インフラ整備や工業、ハイテク産業育成を重視する方針は変わらないだろうが、国内で意見が分かれる改革措置の実行は遅れることもあり得るとの見方を示した。

インドの総選挙で過半数議席を獲得した与党連合を率いるモディ首相は9日、宣誓式に臨み、3期目の政権を発足させました。一方、与党インド人民党単独では過半数を割り込み、連立する地域政党にも配慮しながら安定した政権を維持できるかが焦点です。

先週、開票が行われたインドの総選挙は、モディ首相率いる与党インド人民党を中心とする与党連合が下院議会543議席のうち、293議席を獲得して過半数を維持しました。

その後、連立与党内の協議の結果、モディ首相の続投が決まりました。

モディ首相は9日、首都ニューデリーの大統領府で開かれた宣誓式に臨み憲法にのっとり、すべての国民のために仕える」と述べ、3期目の政権を発足させました。

式典には、バングラデシュモルディブなどの周辺国の首脳らが出席しました。

一方、今回の総選挙では、インド人民党議席を大幅に減らし、単独では過半数を割り込み、政策決定には連立する地域政党にも配慮することが求められるとみられます。

若者の失業対策や格差の是正、それに、人口の6割以上が暮らす農村の振興など多くの経済課題を抱える中、モディ首相が安定した政権を維持し、具体策を打ち出すことができるかが焦点です。

#インド(>モディ首相3期目宣誓式)

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