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バフェットは師匠のベンジャミン・グレアムから次の二つの重要ポイントを学んだ。

1.「ミスター・マーケット」に振り回されるな
2.「安全余裕率」を確保せよ

である。

ベンジャミン・グレアムは、「決してパニックに陥ってはいけない。むしろ、パニックを利用するべきだ」と説く。そして、市場を「ミスター・マーケット」という、すぐにパニックを起こす躁鬱病の人物に例えるのだ。

(大きなリスクを背負う)「大胆な集中投資」を行っているのだ。

また、「5年間株式市場が閉鎖されても平気な銘柄にしか投資をしない」という方針も、「一度投資をしたら不退転の決意で保有し続ける」という大きなリスクが前提だ。

年間30%で運用すれば、今の100万円が10年後には約1400万円、30年後には約26億円に増えるのだ。

ただし、この複利効果を最大限に得るためには、「毎年安定的な利益を維持」することが重要だ。もし、大恐慌リーマンショック級の暴落で大損をすると、それまで積み上げてきた複利効果が台無しになり、「低いスタート台」から再び発進しなければならない。

さらに、多額の信用取引をしていた場合などは「お手上げ」となる。そして市場から退場を迫られ、二度と復帰できないなどということにもなりかねない。

「リスクはリターンの源泉」だ。

そもそも、リスクを取らないとリターンは発生しない。リスクをゼロにしようとするとリターンが限りなくゼロに近づく。リスクを頑張って減らしたとしても、リターンがマイナスになることすらあるかもしれない。

大切なのはリスクを取らないことではなく、「リスクについて理解して、適切なリスクを取ること」だ。「長期的に世界経済が成長するか、いつか破綻するか」というのは、取るに値するリスクだと僕は思う。

一方で「特定の会社が成長するか、それとも破綻するか」は、昔はある程度は予想できると考えていたけれど、今では宝くじみたいなものだと思っている。まあ資産のごく一部で、応援の気持ちで少しお金を出すとか、娯楽として楽しむ分にはよいだろうけれど。

話を戻そう。そんな風に世界分散、投資対象分散、銘柄分散をしたら、あとは時間分散だ。ここではドルコスト平均法を用いる。言葉は難しそうな響きだが、これは専門家がカッコつけてこんな名前をつけただけで、拍子抜けするくらい簡単だ。

ドルコスト平均法とはつまり「毎月、決まった金額で買う」ということ。毎月5万円のETFを買うと決めたら、何も考えずに5万円分を買う。ETFの価格が1万円だったら5単位買うし、2万円だったら2・5単位、5000円だったら10単位買う。このルールに従うと、高いときには自動的に買う単位が少なくなるし、安いときには多くなる。

ポイントは「これから上がりそうだから少し多めに買っておくか」などという判断を一切入れず、決まった金額で機械的に買うということ。つまり、何も考えないこと。上がるか下がるかは予想できないから、とにかくルールに従うことだ。株価が暴騰しても暴落しても気にしない。ただ淡々と、買い続けるんだ。

そして決して、売らない。決まった金額を買って決して売らないということは、判断が全く入らないということだ。

収入が増えたら毎月の投資額を増やすとか、株の比率を少し減らして債券を増やそうかとかは年に1回くらい考えてもよいが、日々の値動きは見ないくらいの感じだ。

どうかな? つまらないだろう。しかしこれが、正しい投資法なんだ。あらゆる投資法の中でもっともパフォーマンスが安定していて、何より気持ちが楽なやり方だ。

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