イスラエル内部に「ハマス統治のまま停戦」説か 米紙報道、ネタニヤフ氏は否定 https://t.co/TDeJC8B5RU
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米紙ニューヨーク・タイムズはイスラエル当局者らの話として、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスに統治を続けさせたまま停戦に入る案が浮上していると伝えた。イスラエルのネタニヤフ首相は、この考えを否定している。
ニューヨーク・タイムズによると、イスラエルの現旧治安当局者6人が、ガザ停戦は人質解放を実現する最善の道で、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの地上戦に備える時間も確保できると主張した。ほとんどが匿名を条件に語ったという。
同紙によると、イスラエル国家安全保障会議の元議長で現在も軍幹部らと日常的に接触しているというエヤル・フラタ氏は、「軍は人質解放と停戦の合意を全面的に支持している。ハマスへの軍事作戦は今後、いつでも再開できるとの考えだ」と述べた。
戦争が延々と続くシナリオも懸念されるなか、同紙が取材した当局者のうち4人がフラタ氏に同意し、「人質の解放と引き換えにハマスを当面権力の座にとどまらせるのが、イスラエルにとって一番ましな選択肢」との認識を示したという。
この報道に対し、ネタニヤフ氏は声明で「匿名の情報源がだれなのか知らないが、これは起こり得ないとはっきり言っておく。戦争が終わるのは、イスラエルがハマス壊滅と人質全員の解放を含む目標をすべて達成した時だ」と強調。「ニューヨーク・タイムズの紙面であろうがどこであろうが、われわれが敗北主義の風に屈することはない」と主張した。
イスラエル軍 再びの退避通告 人道状況の悪化に国連が強い懸念https://t.co/01tAioyu0q #nhk_news
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イスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエル軍が、ガザ地区南部の一部に再び退避通告を出したことについて、国連は一連の衝突が始まった去年10月のあと、最大規模の25万人が避難を強いられるとして、人道状況のさらなる悪化に強い懸念を示しました。
ガザ地区への攻撃を続けているイスラエル軍は1日、ガザ地区南部のハンユニスやラファなどの住民に対して直ちに退避するよう再び通告しました。
国連のデュジャリック報道官は、2日の定例会見で、退避通告の対象となったのはガザ地区全体のおよそ3分の1にあたる117平方キロメートルの地域で、避難を強いられる人は25万人に上ると明らかにしました。
そのうえで「一連の衝突が始まった去年10月に北部の住民に退避を迫ったとき以来の規模で、人々にさらなる苦しみを強いて人道支援の必要性を増大させるものだ」と非難しました。
また、2日には国連の安全保障理事会で、カーフ上級人道復興調整官が報告を行い「ガザ地区全域で、すでに190万人が避難を強いられている。市民への影響は深刻で、ガザに安全な場所はどこにもない」と憂慮を示しました。
イスラエルのネタニヤフ首相は6月、「ガザ地区での激しい戦闘の段階は終わりつつある」と述べていましたが、一部のメディアは、ハマスが態勢を立て直す動きを見せる中、イスラエル軍も各地で攻撃を続けているとの見方を伝えています。
退避した医師「絶望的な様子」
イスラエル軍が退避通告を出したガザ地区南部の病院で活動していた外国人の医師が、2日、NHKの取材に応じ現地の様子を語りました。
ガザ地区で医療活動にあたるNGO、FAJR Scientific(ファジュル・サイエンティフィック)のハシーブ・ハワジャ医師は6月13日から南部の拠点病院の1つ、「ヨーロッパ病院」で治療に当たってきましたが、1日の通告を受けて退避したということです。
病院には数千人の患者や家を追われた人々が身を寄せていたとみられ、ハワジャ医師は「ベッドを押して逃げる人や、足に固定器具をつけたまま歩こうとしている人もいて、絶望的な様子だった。医療従事者たちは、医療機器が壊れると分かっていても持てるだけ持ち出そうとしていた」と話していました。
一方で、移動ができず病院に残らざるを得なかった人たちもいたということで、「患者を置き去りにしたまま、自分は助かってもいいのかと心が痛んだ。攻撃を止めるために、すべての人にできるだけのことをしてほしい」と訴えていました。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・269日目②)
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