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中国とインドの外相が上海協力機構の首脳会議が開かれていたカザフスタンで会談し、両国の国境が定まっていない係争地について、早期の問題解決に向けて対話を強化していくことで一致しました。

中国の王毅外相とインドのジャイシャンカル外相は、中国とロシアが主導する枠組み、上海協力機構の首脳会議が開かれていた中央アジアカザフスタンで4日、会談しました。

中国外務省によりますと、この中で王外相は「双方は2国間関係を戦略的な観点から扱うとともに意思疎通を強化し、意見の隔たりを適切に処理すべきだ」と述べ、両国関係の安定化を図る考えを示しました。

一方、インド外務省によりますと、ジャイシャンカル外相は「国境地域での平和と平穏は常に守られなければならない」と述べ、過去に合意された協定などを順守する重要性を再確認しました。

そして、両外相は国境が定まっていない係争地について、早期の問題解決に向けて外交や軍の当局者による対話を強化していくことで一致しました。

中国とインドは、大規模な軍事衝突を防ぐための暫定的な国境として「実効支配線」を協定で定めていますが、周辺では衝突が断続的に起きていて、2020年6月には双方に死傷者が出ました。

両国の主張が平行線をたどる中、いまもそれぞれが一定の兵力を配備するなど緊張が続いており、対話の強化が関係改善につながるかが焦点です。

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#中印(国境問題の早期解決で合意)

日本を訪れているスリランカの外相がNHKのインタビューに応じ、中国を含む外国からの調査船に対して行っている1年間の入港禁止の措置を、来年は続けない考えを明らかにしました。

インド洋の戦略的な要衝のスリランカの港を巡っては、中国の調査船の入港に隣国のインドが軍事目的を疑って懸念を示したこともあり、スリランカ政府はことし1月から1年間、外国からの調査船の入港を禁止しています。

この措置について都内でNHKのインタビューに応じたサブリー外相は「中国だけをブロックするようなことはできない。われわれはどちらの側につくつもりもない」と説明しました。

そのうえでスリランカには海洋資源が眠っていて海上調査は重要な要素なので、透明性を高めて許可すべきだと思う」と述べ、調査船の入港を来年は認めたいとする考えを明らかにしました。

またサブリー外相は、日本がスリランカに対して海図の作成に使うソナーを搭載した船舶を供与する方針を示したことについて「私たちの調査能力の向上に重要な船だ」と謝意を示したうえでスリランカは世界で最も交通量の多いシーレーンの一つに位置しているので、独自にデータを収集できれば他の国とも共有し、商業的に活用できる」と述べ、データの活用に期待を示しました。

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#南アジア