バイデン氏、独立記念日で力強く挨拶 高齢不安払拭で https://t.co/NY0iqoa1Xe https://t.co/NY0iqoa1Xe
— ロイター (@ReutersJapan) July 4, 2024
バイデン米大統領(81)は4日、ホワイトハウスで力強く挨拶し、大統領選継続に向けた高齢不安の払拭に努めた。
7月4日の独立記念日を祝うイベントにバイデン氏はノーネクタイのスーツ姿で現れ、テレプロンプターの原稿を読み上げながら短いスピーチを行った。大きなミスはなかったが、トランプ前大統領が在任中に訪問を拒否した戦没者墓地について言及し、台本から外れたように見えた場面もあった。
バイデン氏は「私はフランスにある第1次世界大戦戦没者の墓地にいました。前大統領が行きたがらなかった場所」と語った後、声が小さくなり、途切れ途切れになった。その後は「言うべきではなかったかもしれない」と述べ、演説を続けた。
バイデン氏がイベントで招待客と交流していた際、誰かが「戦い続けて」と声をかけた。これに対し、同氏は「私はどこにも行かない」と応じた。
一方、米ウォルト・ディズニー(DIS.N), opens new tab共同創業者の孫で民主党の大口献金者でもあるアビゲイル・ディズニー氏は4日、CNBCに対し、バイデン氏が大統領選から撤退するまで民主党への献金を停止すると語った。
ホワイトハウスは、バイデン氏が先週の大統領選討論会の夜、風邪と時差ぼけに苦しんでいたと説明している。ジャンピエール報道官は3日、大統領は2月の年次健診以来、いかなる診察も受けていないと述べていた。
だが、ベイツ報道官は4日、大統領が討論会の数日後に風邪の具合を医師に診てもらい、順調に回復していると確認したと明らかにした。
バイデン氏は5日にABCニュースのインタビューに応じ、その模様は米東部時間午後8時(日本時間6日午前9時)に放送される。
民主党の下院議員らはここでのバイデン氏の言動を注視しており、インタビューで失敗した場合には大統領選撤退を求める用意があるという。
バイデン大統領 討論会「失敗」と述べるも選挙戦を継続の姿勢https://t.co/e0TxYNGRXG #nhk_news
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アメリカのバイデン大統領はラジオ番組のインタビューに応じ、先月開かれたテレビ討論会について「失敗した」と述べる一方で、これまでの実績を強調し、秋の大統領選挙に向けて選挙戦を継続する姿勢を強調しました。
秋のアメリカ大統領選挙に向けてバイデン大統領は先月開かれたテレビ討論会で、ことばに詰まる場面が目立つなど安定さを欠き、与党・民主党の下院議員から撤退を求める声が上がるなど、波紋が広がっています。
こうした中、バイデン大統領は4日に放送されたラジオ番組のインタビューに応じ、討論会について「とても悪い夜だった。失敗した」と認めました。
一方で「討論会は90分だったが、これまでの私の3年半の実績を見てほしい」と述べ、経済の回復を実現したなどと実績を訴えました。
そのうえで「われわれはこの選挙に勝利する。2020年のようにドナルド・トランプに再び打ち勝つ」と述べ、選挙戦を継続する姿勢を強調しました。
バイデン大統領は4日の独立記念日を祝うイベントで演説するほか、週末にかけてテレビ局のインタビューや激戦州での演説が予定されていて、討論会で広がった年齢に対する不安を払拭(ふっしょく)することができるのか注目されます。
プーチン大統領「われわれは常に気にしている」
ロシアのプーチン大統領は、カザフスタンでの一連の外交日程を終えた4日、ロシアメディアと会見し、アメリカの大統領選挙に向け先月行われたテレビ討論会を見たかと問われると、「ところどころは見たが、自分の仕事をしていた」と答えました。
一方で「アメリカは経済や安全保障、軍事の分野で力を持つ大国であり、国連安保理の常任理事国だ。ウクライナ情勢にも影響力がある。アメリカで何が起きているかわれわれは常に気にしている」と述べ、討論会に関心を寄せていたことを伺わせました。
トランプ氏、バイデン氏撤退を予想 ハリス副大統領に先制攻撃強化 https://t.co/dQLGsknQAY
— ロイター (@ReutersJapan) July 4, 2024
11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領は、先週のテレビ討論会での低調が取り沙汰されているバイデン大統領が選挙戦から「撤退するだろう」という見方を示した。
トランプ氏は自身のゴルフコースで撮影した動画で「私がバイデン氏を排除した」とも述べた。
さらに、バイデン氏が撤退した場合に最有力候補と目されるハリス副大統領についても「哀れで、ひどすぎる」と述べた。
バイデン氏の陣営はこれに対し、声明で「『ひどい』とは、女性の権利を奪い、選挙に負けて議事堂襲撃をあおること。女性を襲い、税金を払わないこと」とトランプ氏を非難した。
討論会での精彩を欠くパフォーマンスを受けバイデン氏の撤退論がささやかれる中、トランプ氏の陣営と側近らはハリス氏に対する先制攻撃を仕掛けているもよう。
トランプ氏は自身が立ち上げたSNS(交流サイト)にも、2020年大統領選の民主党予備選でハリス氏のパフォーマンスはひどかったなどと投稿した。
トランプ氏を支援する特別政治活動委員会(スーパーPAC)「米国を再び偉大に(MAGA)」は声明で、ハリス氏を「侵略の皇帝」とやゆした。共和党はハリス氏が主導する不法移民対策におけるメキシコや中米諸国との取り組みを巡り、移民流入を抑制できていないと批判してきた。
トランプ陣営の広報は「ハリス氏は無能だ。史上最弱で最悪の副大統領であることが証明されている。バイデン氏が過去4年間に実施したあらゆる破滅的な政策を100%支持してきた」と述べた。
ハリス氏の陣営の広報担当は「ハリス副大統領はバイデン大統領の副大統領候補であることを誇りに思っている」とし、「トランプ氏と過激な側近がどのような虚偽の攻撃を仕掛けても、『バイデン・ハリス』の実績を守り続ける」と述べた。