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ベトナム共産党は3日、トー・ラム国家主席を最高指導者の党書記長に選んだ。グエン・フー・チョン前書記長が7月に死去したことを受けた人事。

ラム氏(67)は、健康不安があったチョン氏の死去発表の前日である7月18日に党書記長代行に起用されていた。

ラム氏は党の会合で、チョン氏が残した遺産を引き継いで推進する考えを表明。従来の外交政策を踏襲し、経済社会発展目標の達成にも注力するほか、反汚職運動を継続すると確約した。

記者会見で「反汚職運動を今後、強力に続ける」と強調した。

ISEASユソフ・イシャク研究所(シンガポール)のベトナム専門家、グエン・カック・ジャン氏はラム氏が最高指導者に選ばれたことについて「党内抗争が一時的に収まった」ことを示す動きだと指摘。

「ラム氏は反汚職運動を推進すると宣言したが、2026年の共産党大会までに党体制を安定させることを優先する可能性があるため、汚職撲滅はややペースダウンするかもしれない」と予想した。

公安相として反汚職運動で重要な役割を果たしてきたラム氏は5月に、共産党序列2位の国家主席に選ばれていた。

新華社によると、中国の習近平国家主席はラム氏に祝意を表した。

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米商務省は2日、ベトナムの輸入品に関する反ダンピング関税算定において「非市場経済国」の認定を維持すると発表した。

政府による資源管理の度合いなどの基準に照らして市場経済国」と見なされれば、適用関税が引き下げられるため、ベトナム市場経済国への変更を求めていた。

現在、非市場経済国と見なされているのは中国、ロシア、北朝鮮アゼルバイジャンなど12カ国のみ。

ベトナムの地位変更を巡っては、米国内の鉄鋼メーカーやエビ養殖、養蜂といった業界とそれらを支持基盤とする議員が反対、小売業界などは賛成するなど意見が分かれていた。

こうした中で商務省は1年にわたる審査を実施し、今回は地位変更を見送った。

ベトナム政府は「最近ベトナム経済において幾つかの前向きな動きがあったにもかかわらず、米商務省が市場経済国と認定しなかったことを遺憾に思う」とする声明を公表した。

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