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バングラデシュで8日、ノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏率いる暫定政権が発足した。ハシナ首相の辞任と国外逃亡につながった抗議デモによる混乱から国を立て直す意向を示した。

ユヌス氏は暫定政権の首席顧問として、国の安定回復と新たな議会選挙実施に取り組む。
就任後の国民向け演説で「残忍な独裁政権は終わった」と表明。「政党に関係なく、民主主義、正義、人権、恐れのない表現の完全な自由が全ての人に与えられる。それがわれわれの目標だ」と述べた。

ユヌス氏は同日、治療を受けていたフランスから帰国し、ダッカの空港で軍の幹部や学生リーダーらの出迎えを受けた。学生のデモ隊が国を救ったとし、「学生たちがどんな道を示しても、それに従って前進する」と表明していた。

ユヌス氏は暫定政権の顧問13人と共に大統領官邸で宣誓就任した。抗議デモを主導した学生リーダー2人が名を連ねた一方、ハシナ氏が率いてきた政党「アワミ連盟(AL)」のメンバーは含まれていない。当局者によると、今後さらに3人の顧問が就任する予定。

ユヌス氏は貧困層に無担保で少額融資をする「グラミン銀行」を立ち上げたことで知られ、貧困撲滅に貢献した功績で2006年にノーベル平和賞を受賞している。

デモ隊と警察による激しい衝突が続いていたバングラデシュで8日、暫定政権が発足し、最高顧問に就任したノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏は、治安の安定化に最優先で取り組む姿勢を強調しました。

バングラデシュでは、公務員採用の特別枠に反対する学生などによる大規模なデモが各地に広がって、警察の弾圧で多数の死傷者が出る事態となり、今月5日、ハシナ首相が辞任に追い込まれました。

これを受けて、暫定政権を率いる最高顧問に選ばれたノーベル平和賞受賞者のムハマド・ユヌス氏の就任式が、8日首都ダッカで行われ、暫定政権が発足しました。

滞在先のフランスから帰国したユヌス氏は、就任式に先立って会見し「暴力と混乱は進歩の最大の妨げとなる。法と秩序の回復が優先事項だ」と述べ、治安の安定化に最優先で取り組む姿勢を強調しました。

現地では、大規模な暴動などはおさまっていますが、一部の地域では、ハシナ政権の与党関係者が所有する建物が放火されたり、少数派のヒンドゥー教の寺院が壊されたりしていて、治安が不安定な状況が続いています。

今後、暫定政権のもとで新たに選挙が実施される予定で、対立を続けてきた与野党の分断を修復し、広く国民の理解を得ながら民主的な政治体制を構築できるかが焦点となります。

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