ベネズエラで大規模な反政府デモ 政権打倒の活動活発化へ #nhk_news https://t.co/Rarw7ZBGiJ
— NHKニュース (@nhk_news) March 30, 2019
ベネズエラでは、独裁を続けロシアや中国の支援を受けるマドゥーロ大統領と、暫定大統領への就任を宣言しアメリカの支援を受けるグアイド国会議長が対立し、国際社会を巻き込んで混乱が広がっています。
反政府側によりますと、現地では30日、グアイド氏の呼びかけで国内のおよそ30か所で大規模な反政府デモが行われました。
グアイド氏は演説で「腐敗した政権を打倒するためにあらゆる手段を用いていく」と述べ、政権を打倒するための運動に積極的に参加するよう求めました。
そのうえで国内のおよそ30か所に人道支援物資の受け入れと政権を打倒するための拠点を設け、活動を活発化させていく方針を示しました。
べネズエラでは最近、マドゥーロ大統領の支持者がグアイド氏の支持者の車に投石するなど、危害を加えるケースが増えています。
グアイド氏は今回の大規模デモをきっかけに事態を打開したい考えですが、国内では政府側が依然として治安権限などを掌握し、グアイド氏の活動への妨害を静観する構えを見せており、どこまで活動が広がるかは不透明な情勢です。
ベネズエラで暫定大統領への就任を宣言し、アメリカの支援を受けるグアイド国会議長は30日、全国的に続く停電などへの対策について、日本側と協力していく姿勢を明らかにしました。
ベネズエラで30日行われた大規模な反政府デモの演説で、グアイド氏は、日本には多くの電力関係の企業があると述べたうえで、「日本政府は私に、マドゥーロ政権が発電事業に関して保守作業を全く行って来なかったのはおかしいと話した」と述べました。
そのうえでグアイド氏は「日本は私たちの政権に対し、今後停電などを改善するための投資を行う準備があると話した」と述べ、日本側と協力していく姿勢を明らかにしました。
ベネズエラでは今月に入り全国的な停電が続いていますが、停電の原因を、独裁を続けるマドゥーロ大統領がアメリカ側の陰謀だと主張する一方で、グアイド氏は整備を怠ってきた政権側の責任だと主張していて、今回の発言はみずからの主張を正当化するねらいもあるとみられます。