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軍が実権をにぎるミャンマーで、コメの販売価格をめぐっておよそ1か月半にわたり拘束されていた流通大手、イオンの子会社の日本人駐在員の男性が解放され、14日朝、日本に帰国しました。外務省によりますと、男性の健康状態に問題はないということです。

ミャンマーでスーパー事業を展開するイオンの子会社「イオンオレンジ」で商品本部長を務める、笠松洋さん(53)は、2024年6月、軍が定めた統制価格よりも高い値段でコメを販売したとして警察に拘束され、起訴されました。

笠松さんは、現地の裁判所から、禁錮1年の有罪判決を受けましたが、その後、ヤンゴン市内の施設から解放されました。

外務省によりますと、笠松さんは日本時間の13日夜、ミャンマーを出国し、14日朝7時ごろ羽田空港に到着しました。

健康状態に問題はないということです。

外務省は「これまでミャンマー当局に解放を強く求めてきたが、無事に帰国したことを確認し安どしている。今後も海外にいる日本人の安全確保に向けて万全を期していきたい」としています。

イオン「関係各所にご迷惑をお掛けすることとなり深くおわび」

流通大手のイオンは、ミャンマーで拘束されていた、子会社「イオンオレンジ」の社員について「8月12日、現地時間の夕方解放され、本日、帰国いたしました」と発表しました。

この中でイオンは、社員が拘束され、起訴された経緯について「当社の認識によればことし6月24日、生活必需品・サービス法に基づき、当局よりミャンマー・コメ連盟に対して米の統制価格の通達がなされておりましたが、イオンオレンジをはじめとする地元小売業各社は、同通達がなされたことを知り得ませんでした。6月26日の夕方、当局からの通達を認識し、翌27日に米の販売価格を統制価格範囲内に変更しましたが、その間、統制価格を逸脱し、生活必需品・サービス法違反の状態が生じておりました」と説明しています。

そのうえで「いかなる状況下であったとしても、このような対応となっていたことにより、関係各所にご迷惑をお掛けすることとなり、深くおわび申し上げます」とコメントしています。

また、「外務省をはじめとする関係各所の皆さまの多大なるお力添え、ご支援により、当社社員は解放され本日、帰国することができました。関係各所の皆さまに、あらためて心より厚くお礼申し上げます。 今後も各国においてコンプライアンスの順守を徹底するとともに、地域のお客さま満足の実現に向け、継続して取り組んでまいります」としています。

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