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石破茂氏は、衆議院鳥取1区選出の当選12回で、67歳。
総裁選挙には5回目の挑戦となりました。

目次

2012年の総裁選挙で安倍氏に敗れる
「防衛オタク」「鉄道オタク」料理好きとしても知られる

29歳 当時 全国最年少で初当選

鳥取県知事や自治大臣を務めた石破二朗氏の長男として生まれました。

慶応大学を卒業後、銀行に勤めていましたが、田中角栄・元総理大臣の勧めで政治の世界に入りました。

田中派の事務局職員を経て1986年の衆議院選挙に立候補し、当時、全国最年少となる29歳で初当選します。

そして、リクルート事件をきっかけに党内の若手議員が結成した研究会に参加し、小選挙区制の導入など政治改革を訴えました。

1993年には、政治改革法案の取り扱いをめぐって、野党が提出した宮沢内閣に対する不信任決議案に賛成して自民党を離党。

新生党新進党を経て、1997年に自民党に復党しました。2002年に小泉内閣防衛庁長官として初入閣し、防衛大臣農林水産大臣を歴任しました。

2012年の総裁選挙で安倍氏に敗れる

自民党が野党だった2012年の総裁選挙では最も多くの党員票を獲得しましたが、決選投票で安倍元総理大臣に敗れました。

第2次安倍政権発足後は、党の幹事長や地方創生担当大臣として政権を支えましたが、退任したあとは、安倍氏と距離を置きます。

4回目の挑戦となった2020年の総裁選挙では菅前総理大臣に敗れ、前回・3年前の総裁選挙には立候補せず河野デジタル大臣を支援しました。

2015年に立ち上げた派閥は、所属議員の減少などを受けて3年前に事実上解散し、その後は近い議員と政策勉強会を重ね、全国各地を回って講演するなど活動を続けてきました。

そして、今回の総裁選挙では先月24日に地元・鳥取の神社で立候補を表明し、選挙戦では、災害時の対応に一元的にあたる「防災省」の創設や地方の活性化を実現すると訴え、岸田総理大臣の経済政策を引き継ぐ考えも示していました。

「防衛オタク」「鉄道オタク」料理好きとしても知られる

安全保障政策に精通していることで知られ、戦闘機や軍艦のプラモデル作りを趣味としていることもあって「防衛オタク」とも呼ばれています。

また、東京と地元・鳥取の間をあえて鉄道で移動するなど、「鉄道オタク」であることも公言しています。

かつての人気アイドルグループ「キャンディーズ」のファンで、ラジオ番組に出演した際、彼女らの解散宣言に触れ「キャンディーズに及びもつかないが普通のおじさんに戻りたい」と述べて話題になりました。

夏目漱石森鴎外といった文学から漫画まで幅広い分野の本を読む読書家で、議員会館の事務所には本棚に収めきれない専門書などが机や棚に平積みされています。

料理好きとしても知られ、得意料理のカレーライスをふるまうこともあります。

ラーメンの文化振興を目指す議員連盟の会長も務め、各地で食べ歩いてみずから“振興”を図っているということです。

自民党の石破新総裁は、初めての記者会見に臨み、衆議院の解散・総選挙の時期について、国会論戦を経た上で、できるだけ早い時期に国民の審判を仰ぎたいと述べました。

また、近く行う党役員人事や組閣では、今回総裁選挙で争った8人の議員を起用することも検討する考えを示しました。

目次

「全身全霊を尽くしていきたい」
衆院解散「論戦を交わした上で判断」
「人口減少に必ず歯止めをかけるような国を」
「もう一度、原点に返る」
総裁選挙で争った8人「ふさわしい役職に」
「防災担当の人員や予算足りず」
「米に自衛隊の訓練基地つくること極めて有効」
公認「当選の可能性踏まえ適切に」
「10月1日に首班指名なら 新内閣はその日に発足」
「選挙に勝つことが要求される」
「喫緊の課題は能登の震災と直近の豪雨対策」

「全身全霊を尽くしていきたい」

自民党の新総裁に選ばれた石破茂氏は、初めての記者会見に臨み、冒頭、「岸田前総裁が、いろいろな自民党をめぐる問題を受けみずから身を引くという決断をして、こういう形の総裁選挙になった。党の同志とともに、岸田前総裁の気持ちに報いるように全身全霊を尽くしていきたい」と述べました。

衆院解散「論戦を交わした上で判断」

石破新総裁は「新政権が発足するので、いずれの時期には国民の審判を賜らねばならない。全国民の代表者である国会議員で構成される野党の方々とも論戦を交わした上で判断をいただきたいが、なるべく早く審判を仰がなければならない。その2つを合わせて適切な時期を判断していきたい」と述べました。

「人口減少に必ず歯止めをかけるような国を」

石破新総裁は「人口減少はそう簡単に止まらない。少子化の本質は『少母化』だ。結婚したくてもできない人に光を当て、望む人が結婚でき、人口減少に必ず歯止めをかけるような国をつくっていく」と述べました。

また「東京一極集中の打破は東京対地方の構図ではない。東京と地方をさらに発展させるために地方を守るというスローガンのもとに努力をしていく」と述べました。

「もう一度、原点に返る」

石破新総裁は「もう一度、原点に返る。わが党は真実を自由かったつに語り、あらゆることに公平公正で常に謙虚な政党だ。そのような党を同志とともにつくっていきたい。ルールをきちんと守る政党でなければならないし、国民が検証できるような仕組みをつくらねばならない」と述べました。

また「能登半島では今なお苦難の中にいる方が大勢いる。国民を守る、その実現に力を尽くす。苦しい中にある方、『どうして政治はわかってくれないんだ』という悲痛な思いの方々を守る党でありたい」と述べました。

総裁選挙で争った8人「ふさわしい役職に」

石破新総裁は「人事はまだ白紙で、この時点で申し上げられるものはない。自民党が極めて厳しい状況にあることはよく承知しており、この厳しい状況をなんとか打開し、国民に信頼いただくために党や内閣などで、それぞれの役割を適切に果たしてもらえる人事を行う。いろんな方が持っている能力を最大限に発揮するような人事を行っていく」と述べました。

また、今回、総裁選挙で争った8人の議員について「それぞれ立派な識見や政治姿勢を持っている方ばかりだ。ともに戦った方をそれぞれのもっともふさわしい役職にお願いすることは当然だ。高市氏や小泉氏も考え方は同様だ」と述べました。

「防災担当の人員や予算足りず」

石破新総裁は「『防災省』が簡単にできるとは認識していないが、今の内閣府の防災担当の人員や予算は決定的に足りない。来年度からでも人員の拡充や予算の増額は即座に可能なので、それが今後の『防災庁』や『防災省』につながっていくと考えている」と述べました。

「米に自衛隊の訓練基地つくること極めて有効」

石破新総裁は、総裁選挙で掲げた日米地位協定の改定に向けた検討について「対等な地位協定というのは何か、今まで他国がどのように地位協定を改定してきたかをきちんと検証する。そして、アメリカに自衛隊の訓練基地をつくることは極めて有効なことだと思っている。アメリカで、陸上自衛隊航空自衛隊が持てる能力を最大限に発揮するような訓練基地は、日米同盟強化のために極めて有効であり、具体的な案件から取り組んでいきたい」と述べました。

公認「当選の可能性踏まえ適切に」

石破新総裁は、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で処分を受けた議員を次の選挙で公認するかどうかについて「公認は党の選挙対策本部で決定を出すもので、それぞれの選挙区の事情や当選の可能性を踏まえて適切に議論し、判断することになる。公認権者は総裁たる私であり、公認するにふさわしいという説明責任は私もきちんと果たしていきたい」と述べました。

「10月1日に首班指名なら 新内閣はその日に発足」

石破新総裁は記者会見で「10月1日に首班指名をいただくことになれば、天皇陛下のご認証を仰いで新内閣はその日に発足させなければならない。その前に党4役の決定をするのは今まで通りだ。その日程に変更はない」と述べ、来月1日に新内閣を発足させるとした上で、それまでに自民党の役員人事を行う考えを示しました。

「選挙に勝つことが要求される」

石破新総裁は、幹事長に求める資質を質問されたのに対し「やはり選挙に強いということが極めて重要だ。幹事長の第1の仕事は、選挙に勝つことであり、衆議院選挙や参議院選挙、東京都議会議員選挙など各種選挙にきちんと勝つことが要求される。また、総理・総裁に負担をかけてはならず、泥をかぶることも仕事であり、幹事長になる人はそういう形であってほしい」と述べました。

また、人事で旧派閥のバランスを考慮するか質問されたのに対し「自民党の派閥は、もうなくなったので、『どの派閥から何人』という起用は考えることはない」と述べました。

「喫緊の課題は能登の震災と直近の豪雨対策」

石破新総裁は「喫緊の課題は、能登の震災と直近の豪雨対策だ。補正予算案の編成を待つわけにもいかないので、基本的に予備費で対応したい」と述べました。

その上で「補正予算案の編成については、これから党内や公明党とよく話をしていきたい。当面の物価高に対応していかなければならず、物価高対策でどういう政策が最も有効かよく見極めてやっていきたい」と述べました。

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