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石破茂首相、バイデン米大統領、フィリピンのマルコス大統領は13日、オンライン会談を行った。東・南シナ海で緊張が高まる中、3カ国間の取り決めの下で協力を深化することで一致した。

日米フィリピンの首脳会談は、昨年4月にワシントンで初めて開催された。

フィリピン大統領府によると、13日の会談で3首脳は「経済、海洋、技術協力の強化・深化に合意」した。バイデン氏は、トランプ次期大統領がこのパートナーシップの継続に価値を認めると「楽観」し、 「端的に言えば、3カ国はこのパートナーシップを継続し、政府間の協力を制度化することに関心を持っている」と述べたという。マルコス氏は、3カ国が外交関係深化で得た利益を維持できると「確信している」と述べた。

ホワイトハウスは声明で、3首脳が中国の「南シナ海における危険で非合法な行動」について話し合い、インド太平洋地域における継続的な協調の重要性で合意したと述べた。
日本の外務省は、3首脳が東シナ海南シナ海における「力による現状変更の一方的な試み」に反対したと声明で発表した。

フィリピン大統領府によると、バイデン氏は「南シナ海における中国の攻撃的で威圧的な活動」に対するマルコス氏の外交的対応を称賛した。

石破総理大臣は、アメリカ、フィリピンの首脳とテレビ会議方式で会談し、中国も念頭に海洋安全保障などの分野で連携を継続していくことで一致しました。一方、アメリカのバイデン大統領に対し、日本製鉄によるUSスチールの買収計画の禁止命令をめぐり懸念を払拭(ふっしょく)するよう強く求めました。

石破総理大臣は13日朝、総理大臣公邸で、アメリカのバイデン大統領、フィリピンのマルコス大統領とおよそ30分間、テレビ会議方式で会談しました。

この中では、海洋進出を強める中国も念頭に、海洋安全保障や経済安全保障、インフラの強じん化といった分野での連携を確認し、来週バイデン大統領が退任したあとも継続していくことで一致しました。

一方、石破総理大臣は、バイデン大統領に対し日本製鉄によるアメリカの鉄鋼大手USスチールの買収計画に禁止命令を出したことで、日本やアメリカの経済界から強い懸念が出ていると指摘し、こうした懸念を払拭するよう強く求めました。

会談のあと、石破総理大臣は記者団に対し「国際情勢は複雑さを増しているが、今後も法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋の実現のため、さらに努力していきたい」と述べました。

また、アメリカのトランプ次期大統領との会談の時期を問われたのに対し、「早期の実現を目指して最終的な調整を行っている。岩屋外務大臣がトランプ氏の就任式に出席するが、そこで日程について話し合いがなされるかもしれない」と述べました。

#日米比(オンライン会談)

中国国防省は、中国軍で東シナ海などを管轄する東部戦区の代表団が今月中旬から日本を訪問し、防衛省自衛隊の幹部と会談すると発表しました。日中の防衛交流の一環で東部戦区の代表団が日本を訪問するのは2018年11月以来です。

中国国防省中国軍の東部戦区の代表団が、日中双方の合意に基づいて、今月中旬から日本を訪問すると13日発表しました。

中国軍の東部戦区は台湾を含む東シナ海などを管轄していて、台湾周辺では大規模な軍事演習を繰り返し行っています。

日本での滞在期間中は、防衛省自衛隊の幹部との会談などが予定されているということで「今回の訪問は互いの理解と信頼を増進し、両国の防衛交流を推進するのに有益だ」としています。

日中関係筋によりますと、今回の日本訪問は両国の防衛交流の一環で、中国軍の東部戦区の代表団が日本を訪れるのは2018年11月以来、6年ぶりです。

日中の間では、沖縄県尖閣諸島周辺で繰り返される中国の公船による領海侵入をはじめ、さまざまな懸案がありますが、先月、岩屋外務大臣が中国を訪問し、13日からは自民・公明両党の幹事長らが中国を訪問するなど、交流が活発になっています。

#日中(東部戦区代表団・訪日)

#外交・安全保障(250113)

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