◆ 前原誠司の「直球勝負」(52) 〜 道路改革の本質は「一般財源化」だ〜
もし福田首相が、自らの職を賭して道路特定財源の一般財源化を成し遂げたならば、歴史に名を残す総理になることは間違いない。なぜなら、道路特定財源こそが自民党族議員、利権集団の「一丁目一番地」であり、利権と地方をコントロールできる力の源泉だ。これをすべて一般財源化することは、一種の革命に等しい。
いずれにしても、民主党は総理の呼びかけ「7」に呼応し、与野党協議会の早期設置と協議開始を求めている。政治がしっかり議論し、結論を出すことが求められている。政局ではなく、大所高所に立った「コペルニクス的転回」、政治の決断が必要だ。