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『封印の昭和史』
P341

 第一次世界大戦後に、ドイツがシュリーフェン・プランを徹底的に研究し、引き出した結論というのは、「約四年間の戦争において、ドイツ参謀本部が立てた作戦で、いまから手直しをするところはない。いまやり直すとしても、そのままでよい。ただし、司令官に遺憾な者がいた。シュリーフェン・プランを断固として実施しなかった者がいたのである」というものでした。