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社説:党首討論 首相は何も答えなかった

 案の定、小沢氏は追加経済対策を盛り込んだ2次補正予算案の今国会提出を首相が見送った点に絞った。「政局よりも政策」との首相の持論との矛盾を突き、「国民への背信行為」と批判した。首相は1次補正予算による現行対策でも中小企業の資金繰りなど年内の対策は十分だと改めて強調。金融機能強化法改正案が審議中であることも先送りの理由とし、小沢氏に成立へ協力を呼びかけた。

 ところが、小沢氏が2次補正を見送るならば衆院解散を断行するよう首相に迫ると、今度は金融危機が「100年に1度」との見方を持ち出し、景気重視を理由に拒んだ。これでは自分の都合に応じ経済の深刻さの認識を使い分けているようなものではないか。

 2次補正を今国会に提出した場合、審議が暗礁に乗り上げ、年末の衆院解散に追いこまれる事態を避けたいという与党事情が先送りの真相だろう。答えるに答えられず、矛盾した説明を繰り返したとみられても仕方がない。