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宮田秀明の「経営の設計学」中国から優秀な留学生が来ない

私の所属する専攻の大学院では、教員が学生を選ぶことはできない。入学試験に合格すれば学生が指導教員を選び、試験の点数が高ければその教員の研究室に所属することになる。大学院の試験科目は英語と簡単な数学だから、語学の得意な中国人学生が合格することは難しくない。

 東京大学には約700人の中国人留学生がいて、毎年増加している。ところが優秀な学生は年々減ってきている。中国の大学ランキング100位以下の大学卒業生が東大の大学院を受けて合格してしまうからだ。

 留学生教育をもっと強めるためには、アジア諸国の優秀な学生が、日本を素通りして欧米に向かう流れを変えなければならない。中国だけは人口が多いので、日本に向かう学生も多いが、上位の大学の学生ではない

優秀な学生は、どんなに金銭的な問題があっても、それを解決して将来のために今一番大切なスキルアップできる国、大学、教員を選ぶ。

 留学生の“数を増やすこと”が外務省と文部科学省の政策になっているのでは国家としての戦略性がない。師弟間や、学生間の信頼と尊敬の関係を継続できるような、質の高い留学生教育を実現するための大学経営を支援しなければならない。

宮田秀明
宮田・武市・秋元研究室
東京大学工学系研究科
悲しみ乗り越えサクラサク…インド洋大津波遺児が早大合格

「大学では政治や経済を勉強し、将来は国の教育に貢献できるようになりたい」