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「ドルの本格的凋落が4年以内に始まる」 アメリカ経済戦略研究所所長が大胆予測!|キーパーソンが語る通貨の行方|ダイヤモンド・オンライン

じつはドルは他の通貨に対してはさほど弱くなっていない。

 その理由は今、世界経済がパニック状態にあるからにほかならない。こうした状況下では、米国債が最も安全な投資先とされ、その結果ドルが強くなっているのだ。

 ただ、私は、このドルの強さはおそらく今後2〜4年しか持たないと思う。それ以降は米国でインフレが起こり、ドルは弱体化する。そこからG20やIMF国際通貨基金)が新しい世界通貨体制を打ち立てようと動き始めるだろう。もちろんその新しい通貨体制のなかでもドルが果たす役割は重要だが、これまでとは比べものにならないほど小さくなる。

だが、新通貨体制が必要だというだけで、ブレトンウッズ2の中身はまだ誰にもわかっていない。

 固定相場、あるいはある種の管理相場制に戻ることもあるだろう。またIMFのSDR(特別引出権)のような通貨バスケットという道もある。さらにバスケットのなかに原油や商品を含めるという考え方もできる。
地域通貨もある。欧州にはユーロがあるが、アジアでも一つの地域通貨、カナダ、メキシコを含めた北米も一つの地域通貨を設け、世界に四つほどの主要地域通貨があるという状態も考えられる。世界銀行が世界通貨を発行するという事態に発展することもありえなくはない。

最終的には世界通貨だろうが、これはかなり長期的な話だ。見える範囲ではバスケット通貨が最も論理的なステップだろう。

英国が経済大国としてのピークを過ぎたのは1850年頃だったが、ポンドは1945年まで基軸通貨として居残った。ドルも力が弱まったとしても、一夜にして地位を失うわけではない。だが、これまでの20年とこれからの20年では、ドルの力には歴然とした差がつくだろう。

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