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【菅家さんインタビュー】(1)釈放に「感動して泣いた」

人というものは自由を奪われたらおしまいだと感じました

【菅家さんインタビュー】(2)テーブルを叩く刑事…やけになって「私がやりました」

 「『乱暴だなあ』と思いました。『警察というのはヤクザみたいだ』という感じがしました。普通、警察は市民を守るんですよね。そういうことをされて『ヤクザと変わらない』と感じるようになりました

【菅家さんインタビュー】(3)架空の犯行を自供…「自分の中で話を作った」
【菅家さんインタビュー】(4)蹴られて骨折も…過酷な刑務所生活

 「殴られたり、けられたり、肋骨(ろっこつ)を2本折られたりしました。トイレの中で裸にされ、『じっとしてろ』とも言われました。そのときは12月だから寒くてふるえていました。裸にならないとボコボコにされました。本当にひどかった。他の人は見て見ぬふりでした。『絶対に殺される』と思いました。洗面器に水をいっぱい入れ、その中に顔を押し込められ、苦しくて『これでおしまいだ』と思ったこともありました」

【菅家さんインタビュー】(5)再鑑定実施に安堵 「無実がはっきりする」
【菅家さんインタビュー】(6)完「真犯人は今からでも自首を」

 「ものすごくショックでした。自分が完全に無罪になって両親に会いたかった。安心してもらいたかった。何もかも刑事が悪い。本当にもう絶対に許さない。謝罪に来てもらいたい。一生許すことはない。刑事も人間だから間違いはある。だけど間違いを認めてもらいたい。市民を守るとか関係ない、イメージが全然違うので驚いてしまう。顔も怖いし、声もでかいし、ヤクザと変わらないですよ」

 「だから気の弱い人は絶対にダメですよ。自分をはじめ気が弱い人はやってなくてもやってしまうと言ってしまう。普通の人が言われたら絶対にだめですね、ほとんどの人はやってなくても『やりました』と言ってしまうのではないでしょうか。取り調べでは、びくびくしていましたよ。楽になりたかったし、年中怒鳴られっぱなしだし、体が持たないですよ」

 「母は自分の食べたいものを必ず作ってくれた。カレーとかシチューとか納豆の天ぷらとか、色々作ってくれた。また食べたいです。両方とも親の死に目に遭えなかったから、ものすごく刑事を恨んでいる。1日も早く墓参りをしたい」

 「無罪が出るとは思いますが、僕には17年間の空白がある。それを数カ月間で処理されたのではかなわない、責任を取ってもらいたい。当時の警察、検察には、本当に反省してもらいたい。簡単には終わらせない気持ちでいます」

 「当時の警察官、検察官に完全に謝ってもらわないと気持ちは晴れない。自分から言わせてもらうと、警察官も検察官も権力とメンツ、自分たちのことしか考えていない。だから自分(菅家さん)のことも何も考えていないでしょうね、それが不愉快でたまらない。犯人を捕まえるためにDNA鑑定をやるのはいいですが、再鑑定も絶対にやってもらいたい。だから日本でも再鑑定の法律をつくってもらいたいのです」