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平野貞夫の国づくり人づくり政治講座 第24回 《『政(まつりごと)の心』を求めて》 第11回 ―「 日本の議会政治の反省(3) 」―

多数決で決められることは、その時の多数者の意見であり、正義とか真理とか善というものと直接関係がないということだ。

しかし、集団には意思を決めなければならない時がしばしばある。

多数決で決めるということが民主的であるが、それにも条件がつけられているのが西欧議会の大事なところである。

その条件のひとつは、少数者の意見表示権を絶対的に認めることである。もうひとつは多数決でまとまる意見が、次の機会には少数意見となる可能性があるとして、多数意見と少数意見の交代が生じることを前提として機能させているのである。これは議院内閣制の国では政権を交代させる仕組みとなる。